キョロ充と僕
狼男
第1話 居心地
斉藤充、彼は、キョロ充だ。僕こと、合田陰は目立たないただの陰キャだ。この二人の物語がある。
陰と充の物語である。
充はいつからか、人格が変わっていった。というのも、女の子や陽キャラと一緒にいるときは、陰のことを馬鹿にしだすのだ。
充は陰のことを手下だと思っている。その根拠に、陰に対して、下僕と言ったり、またせたり、自分のイヤホンを預けたりさせている。
雪頭龍人という陽キャラが来たときのことだ。僕たちはいつも充のそばで大学の食堂でご飯を食べていた。龍人が来た瞬間、空気が変わる。龍人と充の二人だけで会話が盛り上がる。その空気に気づいた、充は言う。「コイツら、陰キャやな。龍人に申し訳ない。」
その後もひたすら、仲間をいじり続ける充がいた。
女の子に恵という子がいた。その子は茶髪で美人だった。恵が充に食堂で話しかけた。
「アイドル好き?」
そこから、二人で会話が弾むようになった。陰は充のそばで話す恵にひとめぼれした。流れでラインを交換した。その後、陰は充から大学に来てほしいと呼び出された。ところが、食堂につくと、恵と充がいて、陰のことをスルーした。そのことに腹を立てた陰は彼にメールをした。
「楽しそうですね。」
「来てほしかった。」と充からの返信があった。
そういったことが続いたある日、陰は充のことを仲間内に相談することにした。
そうしたら、仲間の子が充を注意してくれることになった。
充は陰に行った。「ごめん。おれは女の子に夢中で友達をおろそかにしていた。これからは友情を大事にする。」しかし、恵がそこに現れた。すると、充はすぐに恵にかけよった。
その姿を見て、陰は呆れてものも言えなかった。
陰は大学の近くのアパレルショップによって服を買って大学に戻ってきた。
すると、充が泣いていた。何があったか、理解できなかった。事情を友だちに聞くと、恵に告白して、振られたらしい。
あまりにもわんわん泣くので、陰は充を自分の家に招き入れた。もう一人の友達、柳井哲人も同行した。そして泣くのがおさまるまでなぐさめる予定だった。柳井が陰に話しかける。
「今日締め切りのレポートがあって。パソコン貸してくれ。」そして、充が泣いているそばでレポートを始める。その後、柳井はピザを注文する。そして、自分だけ帰ってしまった。
その後、充と陰で腹を割って話し合った。
その後、泣き止んだ充はバスに乗って帰っていった。
キョロ充と僕 狼男 @shinshin4445
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