未来しか見えない
加昇ヨシユキ
第1話 未来しか見えない…
西暦2301年、世界は混乱していた。18世紀から21世紀にかけて急激に増加した人類の人口は、22世紀には100億人に達した。特に、南アジアやアフリカ地域の人口爆発は、日本をはじめとする先進諸国の人口減少を大きく上回り、世界の人口を大きく増加させた。これに伴い、世界各地では、深刻な食糧難が起こる。食糧の強奪、殺人等が日常的に起こった。また、ロシアや中国による急進的な領土拡大政策は、平和だった世界秩序を破壊し始めていた…。
東京都世田谷区に日本最大の精神病院、沢松病院がある。同病院の前身は、明治12年に設置された東京精神病舎である。その後、2つの世界大戦を潜り抜けてきた東京精神病舎は、昭和18年の都制施行に伴い、東京都立沢松病院に名称を改める。戦後の精神病患者に対する人権擁護思想は、この病院の機能強化の追い風となり、松沢病院は、大きく発展した。そして、いつしか東京都立沢松病院は、世界最大の精神病院になっていた…。
2301年7月26日、東京都世田谷区沢松病院の精神病棟。沢松病院には、約2,000室の個室があり、うち重症患者用の個室が20室ある。その1室に、16歳の重度精神病患者、藤堂竜人が入院している。
東京駅周辺を歩く竜人。突然、大きな揺れが街を襲う。人々は、激しい揺れに身動きできない。次の瞬間、凄まじい速さで道路に亀裂が走る。慌てふためく通行人達。泣き出す子供。そして、左右の高層ビルが轟音を立てて崩れていく。崩れた高層ビルの塊が雑踏に向かって落ちる。崩れ落ちたビルの瓦礫に人が押しつぶされる。多くの人々がビルの瓦礫に押し潰されたり、地面の亀裂に落ちていく惨状が頭から離れない竜人。
「わあー。誰か誰か、早く。大地がぁ、大地が裂けていく。皆んな、逃げるんだ。皆んな、地の底に落ちるぞぉぉ!」
竜人は、そう言って、病室を四方八方に走り回る。そして、時折病室の壁にぶつかり、その度に病室に轟音が鳴り響く。
「竜人君。どうしたの。しっかりして!」
病室からの轟音を聞き、駆けつけた数人の看護師が慌てて竜人の病室に入って来る。
「ああ。看護婦さん。無事ですか。ここは、危険だ。すぐここを出るんだ」
「しっかりしなさい。何も起きてないのよ。全てはあなたの妄想なのよ」
「妄想なんかじゃない。現に、こんなに街が揺れているじゃないか」
竜人を見ると、まるで地震に見舞われたように身体が左右に揺れている。
「しっかりして!本当に重症だわ。早く先生を呼んできて!」
看護師に促されて、別の看護師が医師を呼びに向かった。その間、竜人は、病室内を走り回る。竜人を静止させようと病室にいる看護師は必死で追いかける。しばらくして医師が病室に入ってきた。
「竜人君。大丈夫か。無事か」
医師の安否確認の言葉に、走り回っていた竜人の動きがびたりと止まる。
「ああ、先生。先生も無事ですか。良かった」
動きが止まった竜人を見て、看護師数名が間髪入れず竜人を押さえつけ、ベッドに寝かせる。そして、ロープで竜人をベットに固定した。
「何をするんですか。ロープを解いてください」
「君は、今凄く精神が混乱している。大地震なんか起きてないんだよ。まともになったら、ロープを解いてあげるよ」
ベッドにロープで縛られた竜人に向かって、医師は静かに囁いた。
「くそー。ロープを解け。ボクをここに置き去りにして殺す気なんだな。放せ、放してくれ!」
竜人は、必死にベッドの上でもがいたが、ロープは固く結ばれている。次第に、竜人は抵抗する力を失っていった。そして、動かなくなった。
「やっと落ち着いたようだ。さあ、持ち場に戻ろう」
医師をはじめ、病院関係者は、竜人の病室を退室する。
「落ち着いている時は、良い子なんだが。どうしたものか…」
藤堂竜人は、16年前に、医師夫婦の家庭に産まれた。3歳までは普通の子供と同じように順調に成長していたが、次第に、奇妙な言動が現れる。
5歳になった竜人が、両親と海に出かけた時、両親が目を離した隙にいなくなった事があった。両親が必死で探すと、崖の上に佇む竜人の姿を見つけた。
「風よ吹け、大地よ、裂けろ。風よ吹け、大地よ、裂けろ」
竜人は、まるで呪術師のように、何かを唱え続けながら、崖の渕に向かっていた。
「そっちに行くな!竜人。落ちるぞ!」
父親は、竜人に向かって走り出す。だが、竜人は、呪文を唱えながら、崖下に消えていった。
「竜人ーっ!」
崖っぷちに両手両膝をついて立ち崩れる父親。母親は、消えた竜人を見て、その場で泣き崩れる。父親は、恐る恐る崖下を見る。そこには、幸いにも大きな枝が生えており、竜人が引っかかっている。
「なんて事だ!無事で良かった」
父と母は、奇跡的な生存に、ほっと安堵した。
竜人が、中学生の時だ。竜人は、文武両道の闊達な子供に成長していたが、自然現象に異常な興味を示し、学校を抜け出す事もしばしば。両親や警察が何百人体制で大捜索した挙句、山奥で発見された事も何度かあった。
そんな変わった子供だったため、同級生からしばしばケンカを仕掛けられた。ある日、河岸の通学路を歩く竜人。同級生数人が走ってくる。
「おい、竜人。ちょっと待てよ」
竜人の肩を掴む同級生。
「なんだよ」
「お前よー。本当、気に入らねーんだよ」
そう言うと、がたいの良い同級生が、竜人の胸ぐらを掴んで一本背負いで投げ飛ばした。竜人の体は宙に舞う。
その時、突然強風が竜人達を襲った。宙を舞っていた竜人の身体を強風が運ぶ。風に乗った竜人は、同級生と離れた位置に華麗に着地する。
「なにい!」
驚く同級生。竜人は、その場でぶつぶつと念仏のようなものを唱えたかと思うと、
「ターニングアラウンド!」
竜人は叫び、両手で竜巻を起こした。竜人の作った大きな竜巻が、同級生達に向かってくる。
「ぎゃあああー!」
同級生達は、竜巻に身体を運ばれ、宙に舞った。その後、同級生達は、前身打撲で入院している。
その事件が起きた後から、竜人の奇怪な言動は、エスカレートしていく。竜人に近づこうとした生徒が、突然の強風に襲われ吹きとばされたり、学校の屋上で呪文を唱え続ける姿が度々目撃された。
見かねた先生と竜人は、ついに竜人を精神科に連れていく。竜人を診た医師は、しばらく和やかな雰囲気で話していたが、突然、竜人は立ち上がり、
「大地震が来る。世界の終わりが来るぞー。世界が終わるんだ!」
竜人は、必死に叫びながら診察室内を走り回る。まるで世界の終わりが来たように遠くに逃げようとしている。医師は、竜人の変貌に驚いた。診察室の騒動に気づいた数人の男性看護師が部屋に入って来て、竜人を押さえつける。
次の瞬間、竜人は、眼をカッと見開き、叫んだ。
「ターアニングっアラウンドっ!!」
すると、静寂としていた空間に、台風のような激しい嵐が巻き起こった。診察室の器具備品や書類、室内にいた医師、看護師も耐えきれず、宙に飛ばされた。
「うああああー」
医師、看護師達は、空中を木の葉のように舞いながら、絶叫する。10分後、診察室内に吹き荒れた嵐は、ピタリと止んだ。宙に浮いていた医師と看護師は、床に落下した。
医師は、歪んだ眼鏡を掛け直すと、
「なんて恐ろしい子なんだ。早くこの子を個室に移したまえ。隔離するんだ」
医師の指示を合図に、看護師は、今度は恐る恐る近づき、タイミングをみて、竜人をロープで縛った。
看護師数名は、ロープに縛られて身動きが取れない竜人を急いで保護室に運んだ。
それから、幾許かの時が流れ、竜人は、16歳になった。竜人の症状は、一向に快方に向かわず、奇妙な風の怪奇現象が起きては、医師や看護師が、慌てて竜人をベッドにロープで固定することを繰り返していた。竜人は、普段は、温厚で優しい若者なのだが、時折奇妙な呪文を唱えたかと思うと、病室に激しい嵐が発生するため、病院側は、頑丈な個室に隔離するしかなかった。両親も息子の行く末が心配でならなかった。医師に相談しても、有効な解決策が出る訳がなく。現実離れした、竜人の症状になす術がなかった。
2301年8月13日20時、蒸し暑い夜だった。保護室で静かに休息している竜人。竜人がいる保護室には、窓がない。そして、居住フロアは、コンクリートの堅固な壁で覆われている。竜人が激しい嵐を起こすためだ。竜人は、静かに天井を見つめながら、何かを考えている様子。
バンッ!!
突然、個室のドアが開いて、人間が数人入ってくる。よく見ると、顔に何やら電子の文字が流れている。全身が機械で出来ている。機械人間だ。
「なんだ、お前達!」
機械人間は、ジッと竜人を見ていたが、竜人に向かってくる。
「ターニングアラウンド!」
竜人が叫ぶと、フロア全体に嵐が起こった。しかし、機械人間は、びくともしない。動揺する竜人。嵐の中をゆっくり竜人に向かって来る機械人間。そして、機械人間の一体が竜人の腹部に鋼鉄の機械アームを当てる。次の瞬間、機械人間の拳が光り、竜人は、強い衝撃に嘔吐して気を失った。機械人間達は、気絶した竜人を持ち上げる。不思議な事に、保護室内のこの出来事に気づき、病室に駆けつけた者は誰一人いない。フロア内の内装が変わり、寝台や、機械のアーム類が壁から出現し、手術室のようなものが完成した。機械人間は、寝台にゆっくり竜人を寝かせる。まるで呼吸のように電子音が流れ、頭部を覆うカバーには、幾何学文字が流れる。
同日3時、竜人は、目を覚ました。そこは、ラボのようだ。周りには、見たことのない機器が並んでいる。竜人は、両手両足、胴体を頑丈な器具で縛られており、竜人の上下左右には、工作機械のアームのようなものが、作業開始を今か今かと待ち構えている。
ラボに、アナウンスが流れる。
「コードナンバー24。オメガの生成作業を開始する…」
アナウンスが流れると、竜人の周辺にある機械のアームが一斉に襲ってくる。竜人の体は、アームによって切断され、別の身体と取り替えられた。不思議と痛みはない。竜人は、やめろー!と叫ぼうとしたが、全く声が出ない。複数のアームが、手際良く処理をしていく。竜人は、ただされるがままに受け入れるしかなかった。続いて、頭蓋骨にレーザーのメスが入る。そして、竜人の脳が摘出され、鋼鉄のシャープな骨格に移される。竜人の思考に乱れはない。衝撃の映像に叫びたいが、声が出ない。
10分後、機械アーム達は、所定の位置に戻った。ラボは、変形し、何もない部屋になる。壁には、緑溢れる光景が広がる。竜人を拘束していた拘束具が静かに外れる。竜人はゆっくり起き上がる。そして、自分の体の変化を確認した。ぎゅっと拳を握りしめた後、竜人は、前方に向かって風を起こす。
「風よ吹け!」
竜人が叫ぶと、激しい風の気流が起こり、樹木や建物があっという間に、宙に舞い、残骸が空中で荒れ狂う。
ごおおぉぉぉぉ、バリバリバリ‼︎
そして、眼前の景色は、だだの原っぱと化した。凄まじい風の破壊力だ。思わず両腕を見つめる竜人。
「コードネーム、オメガ。改造終了。以上で、部隊の編成は完了した…」
どこからともなく重々しい老人の声が流れ、辺りの景色は、ゆっくりとラボの姿に変貌する。
竜人は、ラボを出た。街は、人が行き交っている。竜人は、人体改造を受け、人間ではなくなっていた。が、その容姿は、普通の人と変わらなかったため、誰もその変貌に気づかない。ただただ忙しく行き交う人々…。
2031年8月15日22時30分、蒸し暑い夜だ。空気が熱気で茹っていた。竜人は、自宅にいた。自身の身体を改造されてから、世界が変わった。あの日、竜人は、ラボを出た後、気づいたら自宅に向かっていた。父や母が恋しかったわけではない。ただ自然と足がその方向に向かっていた。そして、我が家に到着すると、玄関を開けた。父と母の姿がない。竜人は、2階に上がり、置いてあったベッドに倒れ込んだ。
数日が経った。竜人は、高層ビルの屋上から、ぼんやりと街の風景を眺めていた。眼下には、人々が行き交う姿が見える。ああ、皆んな、こんな忙しい日常を送って、何の疑問も感じないんだろうか…。竜人は、自分の両拳を挙げて見入る。最近は、あのターニングアラウンドは使っていない。ターニングアラウンドは、激しい気流を起こし、全ての物体を吹き飛ばしてしまう。簡単には能力は使ってはいけないことは、竜人も充分自覚していた。この能力を使うことはないかも、と竜人は、考えていた。
その時、辺り全体に、ゴオオという轟音が沸き起こり、激しい揺れに襲われた。地震だ。激しい揺れに体が動かない。竜人は、近くの柵に捕まる。眼下には、慌てふためく群衆の姿が。揺れは、益々激しさを増していく。眼下のビル群に亀裂が入り、次々と倒壊していき、群衆に向かって倒れる。人が瓦礫に押しつぶされていく。続けて、群衆が立っている地面にヒビが入る。地面が裂け、多くの人々が落ちていく。
うああああー
大きな断末魔の叫びが辺りに響く。
竜人の立っているビルの地面にも亀裂が入った。そして、ビルは、あっという間に崩れ落ちた。崩れ落ちる瞬間、竜人は、風を起こした。風によって、竜人の身体は宙に浮かんだ。眼下に浮かぶ惨状を見ながら、竜人は風に乗って移動した。
2031年8月21日、このかつてない、大震災により、全世界は、壊滅的な状況となった。世界各国の首脳達は、国連本部のあるジュネーブに参集した。
アメリカ「今回の地震で、世界は壊滅的な状況だ。この際、国家の枠組みを取り払って、1つになろうではないか」
ロシア「その意見には賛同できない。アメリカは、この地震を口実に、我々を取り込もうとしている」
中国「ロシアの言うとおりだ。最近のアメリカの行動は、目に余る。我々の利益を侵害している。アメリカは、この事態に口を挟まないでもらいたい」
アメリカ「何を言うか、ロシアも中国も、周辺国への軍事的干渉が激しいではないか。全くクレイジーとしか言いようがない」
ロシア「なにを!」
ロシアの国連大使が、アメリカの国連大使にとっかかる。議場は、騒然となる。
2031年8月23日、竜人は、廃墟と化した東京を歩いていた。辺り一面は焼け野原となり、死体が転がっている。首都機能は、完全に麻痺している。人影はない。そんな荒野の中を突き進む竜人。
竜人の眼前に、1体の機械人間が空から降下してくる。
ゴゴゴーっ。ガシャン!
機械人間から、蒸気を排出する音。まるで呼吸音。
プシュー。コーホー。コーホー。
機械人間の頭部に、電子文字が流れる。ピピピという電子音。
竜人は、ジッと立ったまま、機械人間の同行を伺っている。
「コードNo.24、オメガ。時が来た。仲間がお前を待っている」
竜人にそう告げた機械人間は、背を向けて飛び立つ。竜人は、機械人間の後に付いて飛翔する。延々と続く荒野を眼下に見下ろしながら、東京上空を飛ぶ、機械人間と竜人。
その後、どれぐらい飛んでいただろうか、竜人の眼前に、自由の女神像が見えて来た。どうやら、アメリカのリバティ島まで来たようだ。機械人間と共にリバティ島に降下する竜人。そこには、23人の人間と、23体の機械人間が集結していた。竜人と先導していた機械人間を合わせると、24人の人間と、24体の機械人間が自由の女神像のもとに集結している。
機械人間は、自由の女神を背景に、まるで中世の王の側近のように、整列する。機械人間は、頭部のヘルメットに電子文字を走らせながら、語り始める。
「時が来た」
「明日、世界は終焉を迎える」
「ここに集った諸君は、選ばれし24人だ。そして、ここに人類最強の特殊部隊が誕生した」
「人類最強の特殊部隊の任務は、現世界を消滅させることだ」
「部隊の指揮は、政治力を武器とするラムダに委ねる」
「現世界の終焉を、君たち24人に託す」
そう言うと、機械人間達は、はるか彼方上空へ飛び立っていった。
ゴゴゴーッ
竜人達24人のいるリバティ島に激しい砂埃が舞う。そして、砂煙が消え、静まり返ると、ラムダが話し始めた。
「私が、ラムダだ。明日、アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランスから、核ミサイルが全弾発射される。マザーブレインが、大災害で再起不能となった世界を核でリセットする判断をした。各国は、社会インフラにAIを取り込み過ぎた結果、世界全体がAIに支配されている。機械人間の増加は、人間を忠実なAIの下僕にした結果であり、我々が特殊能力を持ったのも、AIの判断によるものと理解して欲しい」
固唾を飲んで、ラムダの話を静かに聞いている竜人。
「しかし、我々は、AIには屈しない。この好機を生かし、世界崩壊を止める。全員、賛同してくれるか?」
そこへ、美しい天女のような女性が進み出る。
「私は、イプシロンと申します。人間の誇りを掛けて、核の発射を止めましょう」
全員、イプシロンの呼びかけに同意したようだ。
「若者よ。君は、迷っているようだが」
老人ローに声をかけられたのは、竜人だった。
「ボクには、正直わかりません。何故自分がここにいるのか、自分が何者かもわからない」
竜人が、そう言うと、激しい気流の流れが起こる。リバティ島に大きなハリケーンが発生した。一同は、目を見開く。
「風使いオメガよ。君は、選ばれたのだ。世界を救う天命を受けて、ここにいる」
「天命…」
「救うのだ。世界を、我々とともに。君の風が鍵を握っている」
しばらくして、風が止んだ。
「でも、僕には、ずっと世界が消えてなくなる未来しか見えないんです。世界を救うなんて無理です」
「我々が援護する。そのために私達は来たのだ。オメガ」
シグマが、竜人を激励する。すっかり竜人は、世界の救世主にされてしまった。
「よし、これで決まった。明日、世界各国から、核ミサイルが発射されたら、オメガ、君が大嵐を起こして、地上に着弾する前に上空で核ミサイルを接触させ、全弾爆発させるんだ。全員、賛同でよいな」
ラムダが告げると、反対する者はいなかった。
かくして自由の女神の下に集いし、ギリシャコードを持つ、24人の特殊能力者達に、人類の未来が託された。そして、竜人は、風使いオメガとなった。しかし、竜人の脳裏には、核の雨が降り注ぎ世界が消滅する映像が流れ続けていた。
全ては明日決する。世界最強の特殊部隊よ。世界を救え。
未来しか見えない 加昇ヨシユキ @yoshiyukikasho
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