• 現代ドラマ

加昇ヨシユキプロジェクト制作メモNo.00001「島風が好きになるなんて」

○テーマ1:ドラマ「Dr.コトー診療所」をリコンストラクト(再構成)する。
○テーマ2:都会の人が忘れかけているささえあいを思い起こさせる物語を展開する。
⚪︎ テーマ3:主人公が、離島で様々な人と巡り会う中で成長していく。

○タイトル:「島風が好きになるなんて…」

○作品全体のログライン
 東京育ち、輝石島大嫌いの主人公が、島で様々な人と巡り会ったことをきっかけに、成長していく。最後は、島の特別養護老人ホームの園長になり、家族がいる。希望の丘で島風の心地よさに浸りながら、一言呟く。「島風が好きになるなんてね…」タイトル。エンドロール。fin。
○作品全体のプロット
起 主人公が祖母を東京に連れていくために、輝石島にやってくる。
承 輝石島が嫌いだった主人公が様々な人との触れ合いを通じて、成長していく。
転 島の恋人の死、祖母の死がアクシデント的に起こる。島にいる理由がなくなった主人公だが、社会福祉協議会の職員としての経験を通じて、成長していく。
結 主人公は、島の特別養護老人ホームの園長になった。家族もできた。恋人と祖母と仕事で関わった高齢者が眠る希望の丘で一言。「島風が好きになるなんてね…」タイトル。エンドロール。fin。

○登場人物
中川結衣(なかがわゆい)
主人公。22歳。女。東京都世田谷区下北沢に住む22歳の女子大生。就職もせず、芸能人の追っかけをしている。男まさりな性格。登場時は、ボーイッシュ、次第に大人の女性に変貌していく。
中川たゑ子(なかがわたえこ)
主人公の祖母。90歳。女。耀石島に70年暮らす。崇(主人公の父親)の依頼で、主人公を半年間預かる。ほほほと笑うのが特徴。島で70年暮らしているため、島民で知らない者はいない。第8話で老衰のため亡くなる。
中川崇(なかがわたかし)
主人公の父。東京で複数の介護施設を経営する。主人公が就職活動をせずに芸能人の追っかけをしているため、主人公に祖母を連れてきたら芸能人の追っかけを公認すると嘘をついて主人公を輝石島に送る。第10話で主人公のフィアンセを連れて来島するが、東京にいた時と違う主人公を目の当たりにして、主人公と自分の母を東京に連れて行くことを断念する。
中野康史(なかのやすし)
30歳。男。島の建設会社に勤める。人懐っこい。
優しい。ガハハと笑う。第1話では、主人公は、保志が嫌いだったが、第2話以降、主人公は保志に惹かれていき、第4話でデートする。しかし、第5話で土砂崩れに遭遇し亡くなる。
大宮悠生(おおみやゆうせい)
28歳。男。東京から結衣の許婚として来島。SnowManの目黒蓮にそっくり。性格も良い。厚生労働省医政局医療政策課に勤めるエリート官僚。東大卒。

第1話「結衣、輝石島に降り立つ」
○ログライン 
東京生まれ東京育ちで輝石島が大嫌いな主人公が、父親から祖母を東京に連れてくるよう依頼されたのをきっかけに輝石島にやってくる。一度は康史の優しさに魅了されたものの、入浴を覗かれたのをきっかけに、主人公はますます島が嫌いになる。
○プロット 
起 輝石島に降り立つ主人公。主人公の語りで進む。主人公の祖母の家に着く。主人公は祖母を東京に来るように説得するが、逆に、主人公の父親から主人公を半年間預かるよう依頼されたと告げられる。
承 翌日、主人公は買物や畑仕事等を頼まれる等。祖母にこき使われる。祖母から島の東部のスーパーに買物に行かされる。
転 買物の途中、いきなりの大雨に見舞われる。結衣は泣きそうになる。そこへ康史が乗った軽トラックが通りかかる。康史は、結衣をたえ子の家まで送り届ける。
結 その晩主人公がお風呂に入っていると、外に人影が。康史に裸を覗かれ、ますます輝石島が嫌いになる主人公。翌日早朝、主人公は海に向かって島が大嫌いと叫ぶ。

第2話「康史が教えてくれたこと」
○ログライン
輝石島が大嫌いだった主人公が、康史の優しさに気づいたことをきっかけに、次第に心を開いていく。
○プロット
起 康史が買物の手伝いをする。
承 康史が結衣を島のカフェに連れて行く。結衣は島が嫌いだと康史に告げる。
転 結衣は、コロナウィルスに感染し入院する。康史は差し入れをしたり、結衣の病状を聞きに来ていることをベテラン看護婦長から聞かされる。
結 結衣は、退院する。康史の誠実さに気づいた結衣は、康史に好意を持つようになった。

第3話「夏の夜に咲く結衣花火」
○ログライン 康史の自分への想いに気づいた主人公が、康史の花火大会でのプロポーズをきっかけに康史を恋人として受け入れる。
○プロット
起 たえ子の自宅で、コロナが治った2人が和解している。会話がはずむ。結衣は、東京に帰らなければならないことと、たえ子を東京に連れて行くことを告げる。
承 8月15日、花火大会の準備。康史はある夫婦から、特殊な花火を上げ、プロポーズされ、結婚が成立した話を聞く。
転 康史は結衣を花火大会に誘う。康史は、島民の夫婦と協力して、結衣に浴衣を着せて、花火大会に連れていく。
結 結衣のために特殊な花火が打ち上がり、康史は結衣にプロポーズする。結衣は受け入れる。

第4話「康史と結衣の島デート
○ログライン 康史を恋人として受け入れた主人公は、康史の組んだ島デートを過ごしたことをきっかけに愛を深めていく。そして、康史の誘いに結衣は身を許し、ついに二人は一夜を過ごした。
○プロット
起 旧巻浜港にあるとれたて市場に結衣と康史は訪れる。初デート。漁師から新鮮な刺身が振る舞われ、二人で食べる。
承 下輝石島北部にある鳥島地区で開催されているうみねこ祭りに参加する。漁船に乗った主人公と康史は、うみねこに餌付けをする。
転 キレイな浜辺を歩く二人。康史は、結衣にプロポーズする。
結 島の洞窟で二人はセックスする。二人は結ばれる。

第5話「台風10号襲来。そして別れは突然に」
○ログライン 康史と結ばれた主人公が、台風10号に遭遇した。康史は、取り残された高齢の老婆を救うため、救援活動に向かうが、土砂災害に巻き込まれ帰らぬ人になった。
○プロット
起 台風10号が耀石島を直撃。島民は、避難所
  に避難する。
承 結衣と康史も巻浜の避難所に避難してい
  た。そこへ集落に1人の老婆が取り残され
  ている可能性があり、康史は、台風の中
  老婆のいる家へ向かう。
転 老婆宅へ向かった康史は、老婆を発見。
  一緒に避難しようとしたその時、土砂
  が押し寄せ、康史と老婆を飲み込む。
結 台風が去った後、捜索隊が老婆宅の瓦礫を
  撤去する。結衣も現地に赴く。捜索隊より
  同行を求められる。結衣は、康史の遺体を
  確認する。泣き崩れる結衣。

第6話「東京から赴任してきた結衣の新たな許婚」 
○ログライン 恋人を突然の事故で亡くした主人公が、父が連れて来たSnowManの目黒蓮に瓜二つの許婚悠生と結婚するように迫る。悠生の優しさに戸惑う主人公だったが、康史が建てた輝石島の希望の丘に密かに建てた記念碑と日記を見つけ、許嫁との東京行きを断るのだった。
○プロット 
起 康史の葬儀から1週間後、結衣の父崇と、結衣
  のフィアンセの悠生が輝石島にやって来る。
承 イケメン研修医の悠生は、いきなり結衣にキ
  スをしたり、口説いて来たりする。(イケメ
  ンが普通の女の子を口説く感じで)サプライ
  ズな行動に結衣も心が揺れる。
転 康史との思い出の丘にやって来た結衣。そこ
  で康史が刻んだメッセージを発見した結衣。
  思わず涙が溢れる。
結 結衣は父崇と悠生に東京へは戻らないと宣言
  する。父崇は船上で微笑みながら、小さく 
  なっていく島を見つめていた。悠生は、海外
  研修のため、ドイツに旅立って行った。

第7話「ばあばが島に残った理由」
○ログライン ばあばが突然行方不明になった。捜索の結果、前人未到の山中で発見される。運ばれた病院の病床で、主人公は、たえこの過去を聞かされる。たえこは、翌朝帰らぬ人となる。たえこが島で暮らす理由を知ったことをきっかけに、主人公は、島に残る決意をする。主人公は、島の社会福祉協議会の職員採用試験を受け、合格。職員として働き始める。
○プロット
起 祖母たえ子が行方不明になる。地域の人が
  総出でたえ子を探す。たえ子は、前人未到の
  山中で発見される。
承 運ばれた病床の上で、たえ子は、自分が若い
  頃の話を始める。回想。
転 たえ子が島に暮らし続ける理由を知った結衣
  は、涙を流しながらたえ子を抱きしめる。
結 翌朝、病院のベッドでたえ子は静かに息を引
  き取った。結衣は、島の社会福祉協議会の職
  員採用試験を受験し、社協職員になった。

第8話「島民と繋ぐココロの架橋 前編」
○ログライン 社会福祉協議会で地域福祉の仕事を始める。そこで、1人の高齢者と出会う。その高齢者が心筋梗塞になり、島外に搬送される中で、島民の支え合いの精神を発見したことをきっかけに、主人公は、ますます島が好きになっていく。
○プロット
起 社会福祉協議会の地域福祉課職員となった結
  衣は、78歳の高齢者の支援の仕事をすること
  になる。
承 高齢者は、結衣の言う事を聞かない。挙げ句の果てには、セクハラまがいのことをする始末。
転 そんなある日、高齢者は、心筋梗塞を発症する。高齢者は、島民の連携で、無事島外の総合病院に搬送され、手術が終わり快方に向かったとの知らせが主人公が入る。


第9話「島民と繋ぐココロの掛橋 後編」
○ログライン 主人公は、ヘルパー、ケアマネ、介護福祉士、社会福祉士の資格を取得し、職務経験を積み、係長に昇進した。ある時、市役所から島に特別養護老人ホーム建設の話が打診される。建設のプロセスに関わったことをきっかけに、主人公は、地域包括ケアシステムの整備を行う決意をする。
○プロット





第10話「島風が好きになるなんて…」
○ログライン 55歳になった主人公は、島の特別養護老人ホームの園長になっていた。30歳で島の漁師と結婚し、家族と幸せに暮らしている。悠生から手紙が届く。悠生は、厚生労働事務次官になった。悠生の手紙に対して、結衣の返事が語られる。車は海岸線を走る。結衣が島で経験したことがフラッシュバックする。結衣は、康史とたえこと高齢者の墓標が並ぶ希望の丘に立ち、海から吹く島風に当たりながら、一言。「島風が好きになるなんてね…」タイトル。エンドロール。fin。
○プロット






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