第22話

朝、ガレスと共に宿を出た。

こうして隣で歩くのが凄く久しぶりに感じる。


そうして森まで歩いて来た。

ガレスが剣を出そうとしているのが見えた。


そっとそれを止める。

ガレスが訝しげな表情で見てくるが、それを無視して森に入っていった。


ガレスがついてくる足音が聞こえてくる。

そうして森をずんずんと進んでいく。


途中で出てくるモンスターを秒殺しながら歩いてるとちょっと深いところまで来た。


ここら辺は結構強いのが出る。

それもあって今まであまり来なかったところだ。


ちょっと歩いてると早速モンスターが来た。

大きくて赤い熊だ。


名前は確かレッドビックベアとそのままな名前だった気がする。


「グルゥアァァァァァ!」


熊は咆哮すると結構な速さで走ってくる。

そのまま腕を振るった。


が、その腕がボトリと地面に落ちる。


「ガッ!?」


熊は驚いた顔をしたが、すぐに私との距離をとる。


私の手には氷で作られた剣が握られていた。

ガレスが持っている剣ほど大きくて立派ではない。


細剣みたいなものだ。

私にはこれくらいが丁度良い。


熊は距離を保ったまま私を見ている。

どうやら警戒しているみたい。


と思ったら首辺りが赤くなる。


「グルルルル、、、、ガァァァァ!」


口から火炎放射を出す。

それを私は氷魔法で相殺する。


そのまま間で止まると思いきや、そのまま押し切り熊に当たる。


ドガァァァァン!!

と凄い爆発音が辺りに響く。


煙が徐々に晴れていく。

そこに熊はいなかった。


風を切る音が聞こえて咄嗟に避けて脇腹辺りを蹴る。


近くの木に当たって止まる。

そこに熊はいた。


その姿はボロボロだった。

どうやらあの爆発をギリギリで致命傷を避けると煙に紛れて近くに来ていたみたいだ。


「グルルルル、、、、、」


最早力無くそう鳴くしか出来なさそうだ。

私は氷の剣を作るとその首を切る。


ズルっとズレて落ちる首。

熊の死体をバッグに入れる。


このバッグ実はアイテムボックスみたいな効果があるのだ。


この前ちゃっかり買っていた物だったりする。

とかいうちょっとした現実逃避をする。


スっとガレスを見る。

なんだかなんとも言えない顔をしていた。


とりあえず目的は果たせたみたいだから、街に帰るとしよう。


途中でガレスが止まる。

どうしたんだろうと思いつつも私も歩みを止める。


「強くなったな、、、。」


何とも言えない顔をしながらガレスがそう言った。


「俺はリアを守りたかったが、もう必要なさそうだな。」


なんだか悲しそうな顔をして、そう言った。


「私、守られるだけは嫌だったの。私はガレスの隣で共に戦いたかった。」


そう言うとガレスはハッとした顔をした。


「私はガレスの隣にずっといたい。」


その言葉を聞いてガレスは少しだけ考えるような仕草をした後、覚悟を決めたような真剣な顔をして私を見る。


「俺もずっとリアといたい。これからもずっと共にいてくれ。」


そう言ってイヤリングを差し出す。

この世界では女性に告白をするときにプレゼントするものだとされている。


私は嬉し過ぎて涙がボロボロと出る。

言葉も出ず、コクコクと頷く。


ガレスはフッと笑うと涙を拭うと左耳にイヤリングを付けてくれる。


よく見ると同じイヤリングをガレスも左耳につけてる。

これは婚約者だという印らしい。


スっと顔を上げられる。

チュッとキスをされる。


幸せ過ぎて胸が苦しい。

もう一度キスをするとどちらともなく笑う。


私が落ち着いたのを待って街に戻った。

それから3ヶ月後くらいに私達は街を出た。


私達は色んなところに行った。

妖精の泉、逆さに流れる滝、竜と共に生活する国、空を飛ぶ島、日本のような国和国。


その時に和国が気に入り、和国に住み着き、そこの結婚式場で無事結婚式を行った。


その後二人の子供を産み、今では4人静かな家で暮らしている。









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狐に転生したようです 汐音 @107411

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