第53話 世界から「あ」が消えたなら
世界から「あ」が消えたなら。やなせたかしの描くヒーローは存在しない。子どもたちが困る。和菓子屋は壊滅的な危機に陥るだろう。1996年のオリンピックは幻になる。名古屋も消滅してしまうから、Jリーグのチームが一つ減る。そもそも母音としての「あ」が消えたのなら、このツイートも発信できない。
上の140字小説は、すべてひらがなにしても、一文字も「あ」の文字を使わないようにして書きました。
筒井康隆の『残像に口紅を』は五十音からどんどん音が減る話でTikTokで話題ですね。読んでみたい!
140字小説、連載はじめました! でこぽんず @simple_simple
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