第5話 さようならは乾杯の時間でしました。

返事は来なかったけど、、、今日のクリスマスはきっとアイツは来るだろ。そう確信していた。女の子よりアイツを優先させてる自分がバカみたいだ。俺だって浮気の一つ二つする大人になっちまったんだ。アイツを解放してやらんと。


しがらみを切ろう。アイツのやらかした顔を見るたびにに小説のヒロインが高校生というちっぽけな愛の中で育てていた少女に似てきてしまう。彼女の闇の部分に会いに行こう。おそらく、、、アイツと別れたらわからせ系小説家はやめるだろう。それも自分のことだ。理解していた。あの時穢れて見えた彼女の闇の部分にぶつかる時が決まった。


ピロンピロンピロン【着信音】アイツから。


【ねえ、、、家の前でいいのかな?自宅まで来るなって叱られたことしか思い出せないよ。。】


【いいから】(どうせもうきてるんだろ)

『お互い覚悟と決心がついたならさようならの挨拶だ。』

俺の小説の決まり文句。もう使うことはないかもしれないけど。


ピンポーン。「かちゃり。しっつれーいしまーす。。。」

男だあーって言っておいてミニスカ履いて、、、ムダ毛も女の子の倍もかかるだろうに。馬鹿にしたいぐらい化粧もノリノリの元同級生。そして俺だけの特権だった人。


「らせー。よく寒いなかそんなタイツ?ていうのも付けずにこれるな。基礎体温低いくせに。」

「いいじゃないーー。どうせおフルの気狂いおじさんですよーーだ!!」

「ばっか!今はオカマは貴重されてるらしーから自信持てよ。」


『でも、、、お別れだね。』『だからな、、、。』


二人は同時にハもった。


ハハハハハ!!近所迷惑だが俺たちの別れは十何年も続いてきた。いいだろう声ぐらい。アパート暮らしにはきついって。


**fin**

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自殺した少女。 aviane @LiLiaviane1987

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