第7話 猫と草。

 今回は、草のお話でございます。


 猫俳句は割と更新していましたが、猫エッセイ。は久しぶりです。


 久しぶり……なのですが、猫俳句のために調べておりました猫柳とえのころ草について、こちらの猫エッセイ。でも題材にさせて頂いております回でございます。


 では。

 草について。まずは、猫柳からです。


 銀色のつややかでふわふわな花穂かすいが特徴的な、猫の尾を思わせる植物で、ヤナギ科です。

 別名は、えのころ柳。えのこ(ろ)は子犬。子犬の尾ですね。(えのころ柳の別名を、俳句にも追記いたしました)


 俳句を詠むときに、間違えていないかと何度も確認しましたのは、えのころ草。こちらはイネ科です。

 えのころ草別名、ねこじゃらしとも呼ばれます。猫をじゃれつかせるというイメージですと、こちらの方が印象的かなと思います。


 猫柳に、えのころ草。

 どちらも、毒性はない草なので、健康な猫でしたら多少口にしても大丈夫なようです。

 しかしながら、子猫、お年寄りの猫には万が一を考えて、直接触れさせないほうがよいという記事もありました。


 やはり、草をあげるのならば、きちんとした専用の猫草がよいみたいですね。猫の体にも安心でございますし。


 そして、ここに登場いたしますのは、猫エッセイ。の主役、実家の飼い猫、思い出の猫、チンチラシルバーのチェリーでございます。


 実家は山に囲まれたところでしたので、猫じゃらしを探すことに苦労した記憶がありません。

 仲間の草に金狗尾きんえのころという黄金色の草などもあるようですが、穂の色が緑色の、いわゆる猫じゃらしらしいものを取っていた記憶があります。


 その、普通の猫じゃらし。

 せっかくだから、と、猫じゃらしをチェリーの眼前でフリフリとしまして、じゃれてもらおうとしました。


 ……しましたが、無反応でした。


 一応、チェリーは、猫じゃらしの存在を見てくれてはいました。


 ただ、見ていました。


 今までの猫エッセイ。をご覧頂いております皆様にはご承知頂いていることかもしれませんが、チェリーは、こちらが肉球を触るなどをしましても怒らない、温厚な猫でした。


 そこで、こちらから猫じゃらしを触らせてみました。

 ぴたり。


 とくに何ごともなく、無反応でした。


 ですが、豆ははこには、嬉しかった記憶が。何故でしょうか。


 多分、ではございますが。

 とにかく、若(かった)豆は、チェリーが猫じゃらしに触った! という事実が嬉しかったのではないでしょうか。


 ただ、これは。


 今でしたら分かります。

 チェリーを猫じゃらしでじゃらした、のではなくて、チェリーに遊んでもらえた、と言うべきですね。

 あの華麗なるオニヤンマ捕獲時。あのときのチェリーは狩りを真剣に楽しんでいたのかも知れません。

 ですが、見慣れぬ草を必死に揺らす見慣れた人間は、チェリーの目にはどのように映っていたのでしょうか。


 今さらではございますが、遊んでくれてありがとう、チェリー! でございます。


 この回を書くために少々調べましたら、海外の猫じゃらしのおもちゃは鳥の羽という記事を拝見しました。

 鳥の羽の猫じゃらしおもちゃは日本でも人気のようですね。


 こんなものでじゃれますよ、という猫さん話をお持ちの方がおられましたらコメント欄にどうぞよろしくお願い申し上げます。

 草の猫じゃらしにじゃれた、じゃれなかった、などもお待ちしております。




※俳句『猫』の猫柳の俳句へのリンクでございます。

 https://kakuyomu.jp/works/16818023213714870764/episodes/16818093077717728930





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