寄りてきてたれの尾かとぞ猫柳

※よりてきて たれのおかとぞ ねこやなぎ


たまには、と飾るために買ってきた花。

それを、花瓶にいけてみた。

なかなかいいね、と自画自賛。


すると、うちの猫が、やってきた。

実は、花たちの中には、猫柳がある。

ふわふわとした、尻尾みたいな猫柳に、気づくかな。


……ずいぶんと、真剣な表情で見ているね。


あれは、誰の尻尾なの? 垂れてるね。

もしかしたら、そんな感じなのかな。


これはね、尻尾じゃなくて、猫柳。


草だから、あげてもいいけれど、猫草じゃないから、食べると、君のお腹によくはないかも。


だから、いつものご飯を食べようね。


いや、ちょっといいおやつにしてあげようかな?




※たれ、にはたれ、と垂れを掛けております。


※季語は、猫柳です。

ふわふわとした銀色のつややかな毛に包まれた花穂かすいが子猫の尾、猫の尾、小犬の尾(別名、えのころ柳)を思わせるそうです。

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