蛇足:金で買おうとしたわけではない、と思いたい
続々と記憶の闇沼から湧き上がってくる得体のしれない泡立ちのように、ぶくぶくと呼び起こされるものがありましたので、最後に(したい)。
幼少期、毎月数百円ほどのお小遣いをもらっていた私は、それをせっせと貯めて好きなものを買っていました。だいたいがゲームソフトとか攻略本とか、週刊少年漫画誌です。
しかしあるとき、急な思春期に目覚めてしまった(そして振り回されてしまった)私は、お気に入りの子の関心を集めたくて・・・当時ため込んでいたお小遣いを全部渡すという暴挙に出ました(!!)。
※色目使うとかぶりっ子するとかいう発想はなかった。
※プレゼント買うとか考えるのが面倒だった・・・のか??
今考えたらドン引きです。
そしていきなりそんなダイレクトに現ナマ渡された方ももちろん、ドン引きだったことでしょう(合掌)。
数日後、その子のお母さまから私のオカンに、もらったお金が事情説明とともに全額返金されてきました。
黙ってポケットマネーにいくばくか入れておいても、たぶんバレないのに(それだけ怖かったのかもしれませんが)。
オカンもやはりドン引きだったようです。
怒る、というよりかなり困惑した面持ちで、
「アンタ・・・なんで・・・、どういうこと??」
みたいに返金された物を手渡されました。
現在は財布の中にあるだけ、自己投資に使っております。
他人のためにお金(しかも当時の全財産)使うなんて、まったくもってあり得ない!!(そこ?
マジでどうしてそういう発想に至ったのか小一時間、当時の自分を問い詰めたい。
自分の黒歴史(?)について語ってみた件 青谷因 @chinamu-aotani
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます