第12話おわりに

 わが家のお墓は低い丘の上にあるのですが、その途中に、無縁仏の供養碑と、動物を埋葬するための共同墓地があります。


 代々の猫たち、犬たちは、行方不明になってしまった子を除いてはみんなその墓地に眠っています。


 お彼岸やお盆に墓参りした帰りには、必ずそこへ立ち寄って、「この辺りはティティ、こっちはダボ。奥にはクロロ」一匹ずつ思い出しながらお線香を立てて行きます。


 縁あって家族になった子たちが、あちらでも幸せに過ごせますように。


 亡くなったペットは「虹の橋」のたもとで飼い主が来るのを待っているそうで、そういう詩があるのですが。

 いつか向こうで再会するのを、楽しみにしてようと思います。


 ※※※※※※※※※


 私の個人的な感傷を最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


 歴代の猫たちをたどってみると、同時に私自身の歴史もたどることになりました。


 楽しいことも、つらいことも、嬉しいことも、悲しいことも、色々あって、でも、過ぎてしまえばすべて懐かしい想い出です。


 これからも、わが家の最後の猫シルルとともに、良い想い出を作って行きたいと思います。


(終)

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想い出の猫たち 仲津麻子 @kukiha

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