1000年の約束

東雲 華蓮

第1話 星天伝説







昔々、森の中に一匹のゴーストが生まれました。


ゴーストは、人並みに考える力と光の力がありました。


そのゴーストは森の中で村を出たばかりのインドラという少年に出会いました。


ゴーストはインドラと仲が良くなりました。


そしてゴーストはインドラにセラフィという名前を貰いました。


そして名前を貰ったゴーストは進化しました。


幽霊ゴーストから精霊エレメントへと。


人に近くなり、喋れるようになったセラフィはインドラについていく事にしました。


2人は大きな街に着いてそこで冒険者になりました。


その街には迷宮ダンジョンがあり、2人はそこで強くなることにしました。


そして2年が経ち、2人は街でも最強と言われる程強くなりました。


そして迷宮ダンジョンを攻略した時にセラフィは進化しました。


精霊エレメントから星の精霊スターエレメントへと。


そして迷宮ダンジョンを完全攻略した2人は魔物に苦しめられている人を助ける旅に出ることにしました。


色々な国を旅して問題を解決してきた2人は勇者と聖女と呼ばれる様になりました。


そうして平和になった世界に魔王と呼ばれる存在が現れ世界を破壊し始めました。


人々は2人に願いました。


魔王を倒してくれと。


全ての国から支援を受け、2人は魔王を討伐しに行きました。


そして2人は見事に魔王を倒す事に成功しました。


魔王を討伐した時に聖女は星の精霊スターエレメントから天使エンジェルへと進化していました。


魔王討伐から帰還した2人を見た人々は皆一様に感じました。


上に立つ人間だと。


奴隷から王族までもがそう感じました。


そして国を束ねる全ての者たちが勇者の下に付く事を発表しました。


反対する者は誰も出ませんでした。


そうして世界の王になった勇者は天帝インドラを名乗りました。


そして天帝インドラの治める全世界を統一国家エリュシオンと名付けました。


聖女は天帝を支える宰相として天帝と共にありました。


天帝は言いました。


この統一国家が成立するのは私が生きている間だけだと。


そして統一国家エリュシオン建国から524年が経った時。


ついにその時が訪れました。


天帝は魔王を討伐した時に生物としての格が上がっていたため500年という長い年月を生きることができました。


しかし不老不死とはいかず、その天命を全うして亡くなられました。


この悲報には全世界が涙を流しました。


天帝との契約により統一国家が解体された時、各国の王は聖女に留まっていて欲しいと願いました。


しかし聖女は世界には過ぎたる力と言って山に籠ってしまいました。


各国の王は聖女に世界に対して干渉する気がないとわかると、聖女のいる山を世界協定で立入禁止にしました。


そして敬意を持って人々はその山を星天山と呼ぶようになりました。














「ねえシスター」


「あら、どうしたの?」


「勇者様は天帝って呼ばれてたのに聖女様にはないの?」


「いいえ、しっかりありますよ。でもあまり広くは知られていないのよ。」


「どうして?」


「教会の聖書に書かれている内容だからですよ。」


「ふ〜ん、そうなんだ。二つ名はなんて言うの?」


「聖女様の二つ名ね、聖女様は―――――――」











「――――星天使―――――そう呼ばれているのよ。」

















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

1000年の約束 東雲 華蓮 @shigure-aki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る