現代を行く現人神

東雲 華蓮

第1話 配信切り忘れで実力バレ

「そろそろ時間だから終わりにするね!明日は雑談枠ですよ!それじゃ皆、おつかれ〜」


――――――――――――――――――――

:もう終わりか〜

:星奈ちゃんの配信見てると3時間がすぐ過ぎちゃうな〜

:毎回思うけど星奈ちゃんって結構強いよな

:↑それな

このメッセージは削除されました

:明日雑談枠!?

:久し振りにアバター姿が見れるな

:おつかれー

:おつかれー

:おつかれー

――――――――――――――――――――


「はぁ〜、何で事務所はこんな面倒なことさせるんだろう?私なら深層まで余裕で行けるのに…」



――――――――――――――――――――

:お?

:お?

:あれ?

:切り忘れか?

:釣りかな?

:なわけ

:というか今サラッと深層っていった!?

:深層まで余裕でいける、だと…?

:普通に嘘じゃね?

:でももし本当だったらランカークラスの冒険者ってことになるぞ?

:静観しとこ

――――――――――――――――――――


配信を切り忘れているとは知らずに事務所の愚痴を洩らす星奈


「まぁ配信外なら行っても良いって言ってたから良っか!」


――――――――――――――――――――

:配信中なんですねぇ

:ガチで切り忘れか

:深層は配信外でも駄目だと思うんだが…

:ポンコツ可愛い

――――――――――――――――――――




しばらく歩いていると魔物に遭遇した


「ホブゴブリンの群れかぁ〜、久し振りにしよっかな〜」


――――――――――――――――――――

:ホブゴブリンの群れ?!

:群れならC−ランクじゃないか!

:終わったな

:いや、でもさっきの発言が本当なら問題ないんじゃ?

:あれってなんだ?

――――――――――――――――――――


「フゥーー」


星奈は息を吸って


□■■爆ぜろ


ドガァァァン


爆発の煙が晴れたあとには魔石しか残っていなかった


――――――――――――――――――――

:え?

:は?

:!?!?!?!?

:聞き取れなかった?!

:えぇぇぇぇえ!?!?!?

:爆発した!?

:今のは?!

:もしかして【呪言】!?

:世界ランク27位草薙のスキルじゃねぇか!?

:星奈ちゃん使えるならユニークじゃないじゃん!

:【呪言】なら反動があるはずだぞ?

草薙:そのスキルは多分【神言】よ

:!?!?!?!?!?!?!?!?!?

:草薙!?

:世界ランカーおるやん!?

:【神言】ってなんだ?!

草薙:【呪言】から進化したスキルよ

:ユニークから進化なんてあるの!?

草薙:消費魔力量と反動がなくなるわ

:十分チートだろ………

――――――――――――――――――――


「あぁ〜、やっぱ加減できないな〜これ、封印でいっか!」


魔石を拾いながらサラッと封印宣言をする星奈

実際本人もそんなに使い勝手が良くないと思っていたスキルである

そんなスキルを何故使ったかというと、完全に勘である

この娘、謎に勘だけは鋭く、ここで使えば何か良いことがある気がするという動機だけで使っていた

まぁ実際同椄が50000人になったわけだが


またしばらく進んで行くと、白い鬼が出てきた


――――――――――――――――――――

:まって、あれオーガじゃない?

:オーガって赤色じゃなかったっけ?

:白のオーガは特殊個体だ!

:特殊個体って元のランクから二段階くらい強くなるんだよね?

:オーガがCランクだから…

:B−ランクじゃねぇか!?

――――――――――――――――――――


「また白のオーガかぁ〜、最近ずっとこいつばっかだよぅ」

「文句は迷宮に言え」

「あれ?喋れるようになったんだ?」

「何回お主に倒されたと思っとる、流石に馬鹿の迷宮でも学習するわ」

「それで何?今回も負けに来たの?」

「挑戦者と闘うように設定されてるから仕方無いだろう?」

「テイムすれば抜けられるんじゃない?」

「お主がそれをする気はあるのか?」

「まぁ喋れるなら一応…」

「ふむ、お主さてはボッt「お黙り!」フゴッ」


星奈にとっての禁句を言おうとしたオーガは殴られた

そして頬を抑えながら


「急に殴るのは酷いだろ…」

「あれ?生きてる!」

「殺す気だったのか…」

「いや、普通にAランクくらいなら余裕で屠れる威力だったと思うけど…」


――――――――――――――――――――

:オーガが喋った!?

:喋る個体ってSランク以上じゃなかったっけ?

:迷宮に文句言えとか草w

:何回倒されたんだよ、オーガくん…

:今回も負けに来たの?ww

:正に強者の発言

:設定言うなwww

:禁句に触れてしまったオーガくん

:Aランクを余裕で屠れる火力て…

――――――――――――――――――――


「まぁいいや、テイムしちゃうよ」

「頼んだ」

「“魔獣契約テイム”」


〈妖鬼が従魔になりました 対象ランク:S+〉


「名前ないの?」

「普通は無いぞ」

「じゃあ名前はカグヤで」

「うむ、今から我はカグヤと名乗ろう!」


〈妖鬼に名付けをしたことで対象が進化しました〉

〈個体名:カグヤ 種族:光霊鬼 対象ランク:SSS−〉


ステータス


カグヤ

Lv.4918


物理的攻撃力 90751

物理的防御力 168307

知能・技能  134930

魔法攻撃力  85491

魔法防御力  110009


スキル

天賦の才 IV

思考加速 V

無属性魔法 VIII

光属性魔法 VIII

闇属性魔法 VII

火属性魔法 VII

雷属性魔法 IX

神聖魔法 IX

暗黒魔法 IX

超反応 V

超速再生 VII

解析鑑定 X 


エキストラスキル

心無者ココロナキモノ

完全記憶

修羅の道

同族召喚(両面宿儺・酒呑童子・玉藻前・百目鬼)

降霊術(天照・空亡)

禁呪※


ユニークスキル

光の領域(浄化・治癒・魔力贈与・聖気発生)

闇の空間(超重力・魔力吸収・瘴気発生)

聖神の魔瞳(浄化・再生促進・瘴気耐性付与・状態異常無効・死者蘇生・輪廻転生)

邪神の魔瞳(状態異常付与・再生阻害・聖気耐性付与・耐性貫通・傀儡化・即死)

光神の加護(全ステータス8割増加)

邪神の呪縛(全ステータス8割減少)

極光化アウローラ(光・火・雷・神聖魔法の効力が5倍)

天照大御神アマテラス

空亡ソラナキ


禁域異能

光の加護と破壊の衝動

神々の黄昏ラグナロク





「おぉ〜」

「まぁまぁ強くなったね」


――――――――――――――――――――

:SSS-ランク?!

:これもう天災レベルじゃん

:世界1位でSS-ランクだったよな?

:これでまぁまぁ??

:星奈ちゃんどんだけ強いんや…

――――――――――――――――――――






深層F10

星奈とカグヤは吸血鬼と交戦していた

完全に吸血鬼を圧倒しての状態だが


「何故貴様が迷宮の魔物を倒すのだ!?」

「主がそう希望しているからだ」

「ならば解放してやろう!“穿血光線ブラッドレイ”!」

「そんな幼稚な攻撃を通すわけが無かろう“光の盾”“光連弾”」

「ぐぁぁぁぁぁ!」


吸血鬼が放った血の光線をカグヤは光の盾で防ぎ、光の弾丸を連射して追撃した


――――――――――――――――――――

:えぇ…(引)

:相手吸血鬼だよな?何でこんな一方的なんだ?

:吸血鬼でも上から五番目の公爵デュークだぞ

:公爵吸血鬼を圧倒するなんて…

:カグヤつんよ

:これがSSS-ランクの力か…

:公爵吸血鬼ってSSだっけ?

:確かオーストラリアを壊滅させたレッドドラゴンがSSランクだったよな?

:あれ?カグヤSSS-…

:敵に回ったら世界滅亡?

:普通に有り得るな………

:え………

:あ………

:…アンチよ、安らかに……

――――――――――――――――――――


「そろそろ先に進みたいのでな、終わりにしよう」

「ふん、我は太陽の光以外では倒せぬ!」

「その太陽の力を使うのだ」

「何?」

「“麻痺の魔眼”」

「これは麻痺の魔眼か!、か、体が…痺れて……」

「“光神の加護”」


――――――――――

カグヤ

物理的攻撃力 90751 → 163352

物理的防御力 168307 → 302953

知能・技能  134930 → 242874

魔法攻撃力  85491 → 153884

魔法防御力  110009 → 198016

状態:光神の加護

――――――――――


「―――っ!!――――!!!―――!!!!」

「終わりだ、“天照アマテラス”」


ジュワァァァァァッ


公爵吸血鬼はカグヤの放った日光の収束光線アマテラスによって蒸発した

天照は周囲の光を吸収して一点にまとめて放つプリズムレーザーである

爵位持ち吸血鬼は基本的に日光に高い耐性を持っている

公爵となれば日光の下でも活動出来るほどの耐性を

しかし天照はその耐性を容易に貫通するレベルまで日光を収束し放つ攻撃なのだ

公爵より上位の始祖、真祖、キング君主ロードでもこれは同様である

そのため吸血鬼に当たりさえすれば一撃で倒せるのだ


「カグヤがいると雑魚の相手しなくていいから助かるわ〜」

「一応あれもSSランクで人間からしたら十分脅威だと思うのだがな…」

「私は人間だよ〜?」

「大丈夫だ、主は人間としてカウントしていない」

「酷っ!?」


――――――――――――――――――――

:アマテラス?

:太陽の力?

:魔眼って超レアスキルじゃないか!

:麻痺は世界3位だったな

:天照!?

:火力やばぁ

:吸血鬼をいとも簡単に…

:神の名前を関した力は強いぞ

:世界1位は破壊神シヴァだったはず

:世界2位は雷神トールだぞ

:世界ランカーは大体神の名前を関したスキル持ってるぞ

:今の所日本の神はカグヤの天照アマテラスと御剣の月詠ツキヨミだな

:魔物にすら人外認定されてるの草

――――――――――――――――――――


「そういえばさっきからその赤く光ってる肩の物はなんだ?」

「ん〜?これはカメラだよー…って、赤く光ってる!?」


――――――――――――――――――――

:お?

:カグヤが気付ちゃった

:星奈ちゃんめちゃくちゃ焦ってる

:やっと気付いたか…

:最高の放送事故と最強の戦力情報をありがとう

――――――――――――――――――――



「あぁぁぁぁ!!!」

「どうした!?急に発狂して?!」

「LIVE切ったつもりだったのに切れてなかった……うぅ……」(泣)

「LIVE?とやらは切らなければ不味いものなのか?」

「切り忘れはかなり不味いよぉ…怒られちゃう………」

「あ、主を叱れる者がいるのか!?!?」

「人のこと何だと思ってるのよ!」

「いや、主は人外………」

「ちょっと黙ってて!あぁ、えっと、配信はこれで切ります!詳しい事は明日の雑談枠で話すので知りたい人は来てください!」






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