第4話「理科」
ここは、「朝日中央中学校」ここには、先生ですら、個性的の人がいる。
先生からも人目おかれている個性を持っている人がいる。
それは、マシンガントーカーの透と、人に好かれやすいという個性の恵弘である。
この二人は、朝から夜までずっと喋っている。先生に怒られた程度じゃ止まらない。
先生はこの二人に、怒る以外の対応を取らなければいけないのだ....
今日の会話は、「理科」
理科の先生は、透ぐらい喋るのが好きで、透とは自習中に何時間もしゃべっている。
そんな先生との会話だ。
「恵弘?近くにラーメン屋出来たのって知ってる?」
「知らんがな」
「あのとんこつ系のラーメンだよ?一回は食べないと損だよ。」
「胃もたれしちゃうじゃん」
「さすが子供代表。大人とは違うんだねぇ~」
「おまえ大人じゃなくておっさんやろ」
「誰がおっさんだってぇ?」
理科の先生だ。理科の先生はものすごくダンディーで、いろんな居酒屋や、ラーメン屋に精通している。いわゆるジェントルだ。
「そういや先生、最近できた近くのラーメン屋行きました?」
「行ってるに決まってるだろ」
先生は透に手を突き出した。
そしてそれを悟った透は、同じく突き出して、
「味どうだったよ」
「最高でした。あれはおいしすぎました。」
「みなまで言うな、俺だって別のメニューも食べるんだぞ?」
「そうでしたね。いやーあそこねー、麺の固さが、なんと「湯気通し」まであるんですからねー」
「なかなかないよなー湯気通し」
「まあうちは断然ハリガネ派だけどさ」
「いいよなーあれ、俺は湯気通しだな」
「さすが先生チョイスが違う」
「ほめてんのかそれ?」
「ほめてるに決まってるじゃないっすか」
なんて
そして置いて行かれている
「じゃあ僕にその魅力を伝えてよ」
地雷を起爆してしまったようだ。
「先生、PCの使用の許可を」
「許可しないわけがないだろう」
「その言葉を待ってました。」
透はどこかからサッとPCを出し、ラーメン屋のホームページを開いた。
「ここのラーメン屋はねぇ、豚骨の出汁にこだわってるんだよ。
まず、あっさりした「白」出汁、次にちょっと辛い「黒」出汁の二種類が
あるんだけどさ、食べ比べてみ?全然味が違うの、黒のほうがこってりしててさ、
でも、うざいかんじのこってりじゃないんだよ。」
「ほう」
「トッピングの量がすごくてさ、もう「替え玉してください!」って言ってるかのような量なんだよね。で、その肝心な替え玉はというと、なんと、バリやわから
湯気通しまで幅広い固さがあるんだよね~」
「ほう」
「で、絶対おいしいって思う食べ方があるんだよ。」
「それは!?」
「無料でもらえr....」
「透ぅ、俺も食べるって言ったよなぁ」
逆立つような殺気。国語の先生とは別ベクトルの恐怖感がある。
「スンマセン」
透がぼそっと先生に謝った。
「ちょっとこっち来い」
「ハイ」
透が去ったことにより、教室に静寂が戻った。はずだったが、
透の熱弁を聞いていた生徒たちの腹がすいてしまい、腹の虫が鳴り響いていた、
透と恵弘は馬鹿みたいな話がしたい 朝日 透 @asahi2231
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