第19話 命名、おやすみ、追伸/秋坂ゆえ先生
この度はご参加いただきありがとうございました。また、お待たせいたしまして申し訳ございませんでした。早速ですが、褒めさせていただきます。
身勝手な命名、おやすみ、追伸
https://kakuyomu.jp/works/16818093072844361851/episodes/16818093072845330267
美しい肌を素粒子に喩えて詠んでおられます。いいですね。肌と素粒子に関連を持たせるなんて犀川は思いもつきませんでしたよ。
光り輝き人を惹きつけるものが 生まれ落ちた瞬間から
ここでこうして美しい物体と化した今に至るまで
そしてこれから未来永劫 誰もが触れたくなる素粒子で溢れていて
そう、だから
ただ、独り占めしたかった
この世にそんなすごい肌があるのかという表現、誰にも真似できない、もしかしたらあなただけの美がそこにはあって、わたしたちには認知できないくらいの世界が広がっているのではないかと思いました。解説を読まずに書いておりますが、ここまで肌を褒められ、求められたら最高でしょうね。
きっとシュレーディンガーは怒るだろうけど
量子力学が 素粒子が 生まれ落ちた場所にして 同時に終着地なんだ
量子力学まで出てきました。これは壮大で摩訶不思議な賛辞です。観察者のパラドックスというものがありまして、観測することで状態が変わるというものなのですが、これが何を意味しているのか。この詩を詠んでいる人が観測したときの相手の肌の美しさを讃えているのでしょうか。肌をあいまいな科学用語で表現することで、なにやら不思議で面白い詩になっております。この感性はすごいと思います!
殺めてしまったことは もちろん謝りたい
でもこれであなたは あなたの素粒子は 永遠に光を失わない
ところがどっこい、殺めてしまったようです。これは急展開。手に入らなかったからでしょうか。「永遠に光を失わない」というはまさにこの詩にあった表現ですね。光は波でもあるのですが、そんな特性の普遍的要素を表現しているのでしょうか。
もしこの身体が この両腕が朽ち果てたら
あなたの美はどうなってしまうんだろう
この両腕が朽ち果てたら、そのときは「あなた」は殺められずに済んだのでしょうか。非常に気になる追伸です。
全体的に表現主上主義的な歌の歌詞を拝見しているような感覚でした。こういう詩もあるのだと、犀川は勉強になりました。素敵な詩をありがとうございました。
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