第20話 オカメ讃歌/幸まる先生

 ご参加いただきありがとうございます。幸まるさまとは豆ははこさんからご紹介いただきました。以後、近況ノートや作品にコメントをいただきましてありがとうございます!


 オカメさんということで、インコさんへの賛歌を短歌にしてくださいました。いいですねえ。犀川の実家にも鳥さんがおりまして、とてもかわいいのですが、まっっったくわたしに懐きません!笑



俳句 「朝の「一杯」」


けに なみなみそそぐ えたみず

    きみほっするは 熱々あつあつコーヒー


 折角冷たい思いをして水を差し替えたのに、オカメちゃんが飛んでいくのはコーヒーの方なんですね。なんとなくわかります。シチュエーションは違いますが、実家の鳥さんも米や炭水化物に目が無く、卵かけご飯のときなどわたしをそばをバタバタと飛んでねだってきます。

 朝の忙しさの中に微笑ましさを感じる短歌ですね。素敵だと思います。



昼の「一杯」


微温ぬるちゃも きみにかかれば ひとときの

   至福しふく水辺みずべ れたテーブル


 あーわかります。飲み物入れたままですと、水浴びしちゃうんですよね。しかも直径6cm。オカメちゃんは「せ、せまい。せまい、けど!」みたいなテンションで水浴びをしているのでしょうか。片付けるのは人間なのですが、オカメちゃんはオカメちゃんなりに必死に入ろうとしているのではないかと思えて微笑ましくなります。



三時の「一杯」


くちける カップのふちを 陣取じんどりりて 

   きみ歌声うたごえ ちゃより美味びみなり


 オカメちゃんの高めの声での囀りが、三時のリラックスをより増幅させてくれるのでしょう。思わず目を細めてそんな「リサイタル」を眺めてしまうのでしょうか。素敵な短歌ですね!



深夜の「一杯」


まる よる一杯いっぱい いきけば

   かたから綿毛わたげ ふわり舞落まいお


 わかります。うちの実家にも昼間には無かった羽が夜には必ずどこかにひとつ。生え変わる時期にはけっこうな量の羽があちらこちらに。そんな鳥を飼っている家ならではの風景が目に浮かびますね。



 御作、「インコだって“ふみふみ”できちゃうの」を拝読いたしますと、オカメちゃんは頭にのってくるのですね。うちの鳥さんも甘えるように母の頭の上にのってくるんでしょうね。「へえ。鳥にも誰が好きとか感情があるのか」なんてブーたれながら鳥さんを見ているのですが、わたしには襲ってくるだけで懐きはしません(笑) やはり実家で飼っていた猫ども(父母娘)全員、抱っこしようとすると必死で逃げていくんですよね……。


 それにくらべて、オカメちゃんの可愛いことよ。おかあしゃんに甘々ではないですか。わたしは動物全般に好かれないスキル(今風の表現?)を持っているようで、懐かれたことがありません。羨ましい限りです。


 素敵なオカメちゃん賛歌、ありがとうございます!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る