空君と千子さんの微妙な関係
さて、一番下っ端の猫氏、空君ですが。
どうも、尾岡の相方さんとの関係が微妙なのです。
ゲージ暮らしの空っち。
あまりにも、ゲージから飛び出したら弾丸さながらの脚力。猫が過ごしやすいように配慮はしているつもりですが、それでも限度というものがあって。飛び出す、落とす、ひゃっほー♪の三三七拍子(え?
でも、ゲージに入ると、まるで別人(猫)のように、甘えてくる。外に出たら、飛び出すじゃん?
そして一通り、遊び回ったら「はい、終了ですよね?」とゲージの中に入って、お皿の前で愛機。その華麗なモーションは気持ちが良いぐらい。
空君……ゲージはゲージで満喫しているようで。ハンモックの上で、自分の長い尾を追いかけ回して遊んだり。
家族がリビングで会話をしていると「にゃおにゃおぇ~」って感じで(あくまでそんな感じです。なんか、空君って鳴き声の真似が難しいんですよね)
そんなゲージの中では癒し系。外では弾丸。そんな空君なんですが。
最近、ふとしたことに気付きました。
タダダダダッ。
きゅいーん。
きゅんっ。
ダダダダダッ!
「今、避けたんじゃない?」
「避けられた気がする」
「何かした?」
「な、何もしてないよ?」
そう、明らかに相方――千子さんを、避けて。いや、これああれだ。明らかに、僕が悪いことしてませんよ~と限界タイムな気がしてならない。
ゲージの外から撫でると、喉をごろごろ鳴らして、甘えるのに。
出た瞬間、何かを悟ったように、千子さんと正反対の場所へと飛び出していく。
「何かした?」
「な、な、何もしてないよ?!」
僕は、きっと初めて。
妻を疑ったのだった。
■■■
「あの人だけはね、怒らせちゃダメなんだよ」
「ダメ、絶対。一番、ヤバいから。ヤバヤバだから」
「う……うん。分かった……」
そんな会話があったんじゃないか、と。
ちょっと疑いたくなる、秋の1日。
今日も空君は全力で(半ば楽しそうに)千子さんから、逃げています(笑)
うちの猫さん(かわい子ちゃん)をただただ紹介するだけのエッセイ 尾岡れき@猫部 @okazakireo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。うちの猫さん(かわい子ちゃん)をただただ紹介するだけのエッセイの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます