第19話 最終話


 墨田区 両国国技館ダンジョン、

「本当にあいつらに悪いな」

「いいだろ?さっさと攻略しないあいつらが悪い!」

「ハルが怒ったの初めて見たし、そりゃそうなるよね」

「だってあいつらがせっかくのドアを凹ましたんだぜ?」

「まぁいいや、いこうぜ」

 結局1階層から50階層までノンストップで攻略した!


 出るとあの大男がいて、

「な、何もここまでしなくても!」

「俺はやると決めたらとことんやる!」

「そ、そんなぁ」

 フラッシュが焚かれると大男は連れて行かれて、

「きょ、今日はどこまで?」

「は?攻略してきましたよ」

「ではこちらに」

「はい!」

 別室に行ってダンジョン攻略の証を見せると鑑定士が鑑定する。

「はい、攻略の文字が書いてあります」

「「「「おぉー」」」」

 それはまたクランハウスに飾っておこう!

「ですがなぜまたここにしたんですか?」

「剣聖クランが喧嘩をふっかけてきたからですね」

「本当に?」


 と言うことで次の日の新聞には、『クラン同士の対立!サモナーズクランが勝利』と書かれた。


「いやぁ、サッパリしたね」

「まぁね」

「でもやりすぎたら後が怖くない?」

「怖くないね、負ける気はさらさら無いしな!」

「まぁ、怖がられて喧嘩売られないようにしないとな!」

「みんなもなんかあったら言えよ?」

「おう!」


 剣聖クラン、

「何やってんだ!これで俺らのクランは信用ガタ落ちだろ!」

「すいません」

「あの子憎たらしいガキどもがどれだけやれるか見ものだな」

「ここに一千万ある!これでどうやってもいい!あのクランを潰せ」

「あの!あのクランはもうやめませんか?」

「何だ怖気付きおってからに!」

「あいつは化け物です!だからそっとしておきましょうよ?」

「化け物は勇者クランだ!」

「そうですね、あのクランも謎が多いですが、サモナーズクランは底が見えない」

「そうか、ではどうする?」


「こちらも攻略してイーブンに持って行きます」

「できるなら最初からやってるだろ!!」

「ですが!」


「しょうがない!他に移すぞ!」

「クッ!ですが他もクランが!」

「なに、攻略返しだ!それしか無いだろ!」

「はい!」



 サモナーズクラン、


「いやぁ!流石俺たちだな!」

「だな!俺たち最強だ!」

「そんなこと言ってると足元掬われるぞ?」

 カッペイとクオンはデスクに座って笑っている。

「そうだ、今日の報酬の伝票です」

 デスクで仕事をしているコハルに渡す。

 ネアは眠そうにしているが俺の家を出てここに住んでるからな。

 シオリは化粧崩れを気にしてるのか?てかまだ化粧しなくても十分だろ?


「で次は新宿にしようか」

「お!勇者クランだな」

「そう!まぁ、そんなに短期間でいくのも何だし一月は開けようか」

「げ?そんなに開けるの?」

「いやそれ以外は攻略したどっちかにいくつもりだから気にするな」

「うぉ!金ががっぽりじゃん」

「それもあるな、どう?コハルの方は」

「もんだいないですよ!私の給料も上がるんで頑張ってください」

「よし!あ、後ステッカーできたぞ!」

「おっし!俺車買ったら貼ろっと」

「俺も!」

「この小さい方スマホに貼ったら可愛く無い?」

「おお、いいねぇ!」


 んじゃまこれくらいで俺たちの華々しい人生ってのは続いていくということで一旦終了。


 俺らは最強クランの召喚者達のサモナーズクランだからな!


 ではまたな!

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サモナーズ・クラン あに @sanzo

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