こちらのオムニバス作品、タイトルのカラーがピンク色になっているので、明るい気分で読み始める方が多いのではないかと思います。
いいんです、いいんです。それで正解です。
作者のハヤシダノリカズさんは、現実の風景にメルヘンな雰囲気を偲ばせるのが巧みな作家さんだと思います。
そして、愛というものがプラトニックからエロスまで100段階くらいあるとしたら、それらを公平に満遍なく、フラットに肩の力を抜いて取り扱える才能をお持ちです。
オムニバスなので、趣の違う三篇のお話が入っていますが、どの作品も読んだ後、それぞれに違ったピンク色を感じられるでしょう。
面白いので、ぜひ読んでみてください。
あなたはどのピンク色が好きですか?