バタフライエフェクトというか……『知らないうちにドミノ倒しがどエライでっかいピタゴラ装置に接続されてたでござる』って感じで大笑いさせていただきましたwww
長編すぎて読んで息切れする歴史改変も多い中で
短編~中編に相当する五話でうまく纏まってて読む際もストレスなし
この先の明治~大正~昭和がどう変わりうるのか覗いてみたくもあり
きれいな終わりかたで簡潔に納得もアリというところが読後感でした
楽しい読み物をありがとうございます!
結局史実維新の暴走は家康の家系図こじつけ(新田源氏詐称)や旧支配者を悪し様に描く歴史観(これは古今東西どこにでもありますな)と両天秤政策(水戸は日本が割れたら幕府の敵対勢力糾合の中心になれと言われてたとか)の結果かwwwまさに自業自得なんだけど巻き込まれるだけの下々の方としてはたまらんですなぁ
作者からの返信
お読みいただきまして誠にありがとうございます。
ドミノ倒しがピタゴラ装置って、正に言い得て妙な例えかと思います。
オチがこれだったので、あまり長くするのもどうかと思いコンパクトにまとめてみました。楽しんでいただけたのでしたら嬉しいです。
コメントと★もありがとうございました。
歴史に造詣が深いと下調べも必要ですがこうだったらばと言うアイデアも面白くなるのですね。戦争を越え、日本には濃い核アレルギーが他国よりあると思います。あんなもの落とされたくないですが、落とした奴も落とされた方も幸せになれませんが、核爆弾などの狂気の凶器に対する見方を悔しいけれども学んだ嫌な歴史がありますね。水戸藩の編纂した「大日本史」に未来を描いてあったらどうなったでしょうとも思いました。
ご執筆お疲れ様です。完結おめでとうございます。( ^^) _旦~~
作者からの返信
お読みいただきまして誠にありがとうございます。
歴史を知ってるとアイデアも出るというのはあるかと思います。
あの戦争は歴史IFでは色々と変えたい部分ではあるんですよね。
根本の「狂信的尊皇」というやつを消すにはどうしたらいいか、というか、あの「狂信的尊皇」がどこから出てきたのか……というのを考えたら、こうなりました。
原爆を落とされないように……というのは色々ネタがあるんですが、今回ちょっとだけ仕込んだ「桂・ハリマン協定を破棄しない」というのもあるんですね。これが破棄されないと満州鉄道にアメリカ資本が最初から入るんで、中国・満州市場の独占か開放かという問題で日米が対立しない(少なくともににくくなる)ので、太平洋戦争の大きな対立軸が無くなるんですよ。
レビューもありがとうございました。あのレビューで読んでくださった方がいらっしゃるので、本当にありがたいです。
そういえば家康が山名豊国と一緒に斯波義銀に会いに行った時、山名豊国に「お前は新田家の本家なんだから、あんな足利家の分家にペコペコすんな」と文句を言ったらしいんです。
斯波家を分家呼ばわりするところ(笑)から、真偽のほどはわかりませんが、まあそんな祖先を持ったら、そりゃあ水戸学はそうなるよなと、御作を読んで思いました^^;
そして吾輩へ。
もしかして世界大戦でも、「この国」はうまいこと生き残ったんでしょうか^^;
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
お読みいただきまして誠にありがとうございます。
そのエピソードは初めて知りました。家康には結構、新田一族という意識があったのかもしれませんね。
そして、足利系になった以上、水戸学はこうなってしまうかなと(笑)。
世界大戦では、第一次はひとつを除いて大差ありません。満州にアメリカ資本が入り、日米関係が改善しているので、中国本土でもあまり勝手ができず、対華21か条の要求が無くなってます。
このため、対中関係や対米、対英関係の悪化度が低くなり、また海軍が勝手にアメリカを仮想敵国化しないので、ワシントン軍縮会議も素直に受け入れ、海軍内部での派閥抗争が少なくなります。
ベルサイユ条約締結後の日英同盟破棄がなくなり、代わりに日米英三国同盟に発展します。
その前提があるのと、大正デモクラシーは起こり、その後の政党腐敗への不信感は起こるのですが、明治政府で薩長の暴走と汚職が起きず、農業政策でも極端な農村搾取が起きなかった(このため、財閥への富の集中も減っています)のと、「天皇信仰」が無かったため、世界恐慌後の大不況でも陸海軍とも軍事クーデターが起きず、普通選挙の実施に対しては治安維持法ではなく「無政府主義及ビ共産主義防止法」と、その取締りのための「公安警察」の設置となります。
満州事変は起きず、ノモンハン事件では日米同盟軍がソ連を撃退したが、ほぼ同時期に独ソ不可侵条約締結とナチスドイツのポーランド侵攻が発生。第二次世界大戦が勃発して、日米英仏連合と独伊ソ同盟による世界大戦となり、極東では日米同盟が満州国境でソ連軍と対峙。一方で海軍は大西洋へ大艦隊を派遣します。
アメリカも最初から大西洋に艦隊を派遣したため、フランス陥落までは史実通りだったものの、バトル・オブ・ブリテンでは日米空母機動部隊の支援があった英国が圧勝しドイツ空軍は貴重な熟練パイロットを大量に喪失。
日米は満州での対ソ戦は長期化すると考え、逆にドイツ軍は既にギリギリと見て早期のフランス奪還を決定。陸軍と輸送船も大量に英国に増派。日米英三大海軍が本気を出した物量作戦(太平洋はほとんど空っぽ)の前にドイツ海軍は潜水艦隊も戦艦も壊滅して通商破壊作戦に失敗。
早々にノルマンディー上陸作戦からの大軍投入でフランス奪還に成功。この時点でイタリアではクーデターが起きてムッソリーニが失脚し単独講和。
ソ連が不可侵条約を破棄してドイツに侵攻を開始し、結果的に挟撃されたドイツではヒトラーが暗殺され、大混乱の中で日米英および仏義勇軍とソ連軍により分割支配されることになります。
満州国境ではソ連のT-34戦車が猛威を奮いつつも、空軍が優勢のため日米軍は戦線を維持して膠着。
ヨーロッパでのこれ以上の戦闘を望まない英仏と継戦能力が限界で現状維持でよしとする日ソにアメリカが妥協して、とりあえず講和。
そのままダイレクトに冷戦突入。
……というような流れを、今ここで想定しました(笑)。
★もありがとうございました。
話の肝は南朝正統論を水戸家が唱えたかというところだったんですね。
吉良だと実質的に足利分家幕府ですからね。
北朝を正統とするしかないか。
禁中統制の手段として、あえて南朝の方が正当なんだぞ分かってんのかというのもなくは無さそうですけどね。
最後は1人称が吾輩に。
これも歴史改変の影響がじわじわ効いてきたということでしょうか。
作者からの返信
お読みいただきまして誠にありがとうございます。
そう、そこを書きたかったんですよ。
そうなんです、表向き足利系延長幕府になっちゃいました(笑)。
中身は全然違うんですけどね。新興企業が古手大企業の看板だけもらったみたいな(笑)。
統制手段としてならいいんですが、そこから変な神聖化が始まったことが問題なんですよねえ。
あまりの影響に、つい吾輩化してしまったようです(笑)。
★もありがとうございました。
これって明治で天寿を全うした主人公が、生まれ変わって吉良義安に生まれ変わってまた幕末に再誕したら長編に出来るのではないだろうか?
唯々史実と違う世界に翻弄される主人公も有りかなって思ってしまいます
…実際は続きが読みたいだけなんですけどね
作者からの返信
なるほど、明治→戦国→江戸末期から明治でやり直しというのは面白いアイデアですね。肘の痛みがなければ、長編とかも考えられるんですけど。
楽しんでいただけたようで嬉しいです。
コメントありがとうございました。