旅の記憶は淡く儚く。世の中良いことばかりでもなく……それでも。

それでも、主人公の心の中に見え隠れする、幼子のように繊細で、危うげで、それでいて確かな善性が心地よい。決して優しい世界というわけでもないのに、優しい気持ちになってしまう、そんな少し不思議な短編集です。

百聞は一見に如かず。是非ご覧あれ!