(後編)(ジェレミア視点)
しかし、
王
また、王家の醜聞が
宮殿
猫をモチーフとした
そして、さきほど見学した「
王室は、
もちろん、
この「オールド王国の
さらには、オプションガイドも
ドローネアと
また、王子によって
見たくも無い「王子の恥」の展示を
……また、
王子の寝室から
ここは、昼夜問わず、
今現在は、見学
あの
「……という、
「とてもわかりやすいガイドでした。
どうも、ありがとう」
「いえ。
ガイドを
私はあの
伯爵令嬢ベル・レストレスは
ダンス
そう。私は、
もちろん、それはダンスのおかげ。
私たちの
私たちのすぐそばには、
そう。
彼女が
「お
わたし、この
よろしいかしら?」
「おいおい。
噴水のそばでは、キスをする
「じゃあ、ここでキスしてくださる?」
短針の間には、
でも、ベルナルダはその
「ジェレミア様。
それとも、また猫が来て、このドレスにも猫が
私も
さらには、野次馬たちも
キスしないのに、皆が私たちを
もちろん、彼女の
しかし、いつまで
見学を終えると、妻は
さて。
これは、妻も王子も「汽笛の
国王代
王子と妾の子は、
母親が公妾の場合でも、王族に
「汽笛の妾」の産んだ
六女は
「やあ、カナリー!」
私たちを案内していた観光バイトの男子学生が、
王立学院の
父親には
男子学生はカナリーと
「どこへ行くの、ローラン?」
猫の
どうやら、
「お土産屋さんに
……やはり、初代の猫王が
もう、私たちを
今でも、こうして、全世界から猫
モッフモフ。
モッフモフ。
私は
だが、
「……おや。
これは、
私は人だかりが出来ているコーナーに妻を連れて行く。
「こちらは今やベルナルダ
そのお
しょぼくれたモップは、ブルブル
「これを
初代猫王のモップは亡くなった後、伯爵家の
猫王のファンたちは旧王宮殿の土産屋近くにある、歴代の猫王像のそばに
ベルナルダは像の
「モップ、貴方を
でも、貴方はわたしのこと、
いっつも、わたしのドレスにオシッコして。そのときも、
こうして、
いつも、モップの像のそばで、
「貴方は誰にも
モップ、どうか
私も、
「君は
王子が来る度に、粗相をしていたそうだね。
だが、君は一度だって、絨毯には粗相をしなかった。
ベルのドレスをオシッコまみてにしたのは、君の
ありがとう。
おかげで、猫のオシッコ
「ちょっと!」
「良いじゃないか。
ハハハハ」
皇帝宮殿で、
妻がモップの
すまなかった、モップ。
君の愛する
これからも、妻を連れて、君に会いに来るよ。
春
もう、
これから、大使館に
この国の
誰も、写真
ミーミーミー。
パシャシャシャシャシャシャシャ。
パシャシャシャシャシャシャシャ。
パシャシャシャシャシャシャシャ。
パシャシャシャシャシャシャシャ。
パシャシャシャシャシャシャシャ。
うん。
そうだね。
その子猫の愛らしい鳴き声はすぐに聞こえなくなる。
宮殿のほうから、
おそらく、
妻と私は猫の鳴き声や「警笛のような女性の悲鳴」を聞きながら、猫の王様の
夜汽車に
三つ編みが
靴はどこへ
王立学院の
「
「
私たちの乗車券と
さあ、この国ともお別れが
夜汽車は
猫の王様の
妻は夜汽車の
「伯爵令嬢が
猫の
学生時代によく
車内
まだ、
「
「嗚呼、構わないよ。
猫の王国の
「乾杯……ふふ」
カチンッ。
瓶が
残念。
猫の王国だが、国境を越える前に見た
夜汽車には子どもの
聞き
警笛の
しかし、その警笛の真似を
猫の王様~愚かな王子と、粗相伯爵令嬢~ 雨 白紫(あめ しろむらさき) @ame-shiromurasaki
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