第2話 時守
「
私は都内で1番大きい時計台に来ていた。
今日の使命は情報通の時盛さんから情報を聞くこと。使命とは私達役人に与えられる仕事のことで、中にはすぐ終わるものから長期にわたるものもある。
「いらっしゃい、待ってたよ」
そう言ったのは穏やかな雰囲気を醸し出している青年だ。今日の私の使命はこの青年、時守から情報をもらう事。
「なにか新しい情報はありますか?」
「うん、噂のようなものだけどね。最近、都内のおもちゃ会社が武器を製造販売しているって話をきいたよ」
おもちゃ会社が…。確かに、おもちゃ会社だったらどんな世代が訪れてもおかしくはない。反抗している人々にとっては絶好の場所だろう。
「情報提供ありがとうございます!すごいですね、私達はいろんなところから情報を集めてますけど、毎回新しいことが聞けるのは時守さんだけですよ。これからも頼りにしてますね!」
「ありがとう。そう言ってもらえるのは嬉しいな。それだけで僕は生きていけるんだから。…っと、そろそろ定刻だ。じゃあ仕事があるから、また会おう」
そう言って時守さんは奥へ帰って行った。
「さて、本部に報告してお昼にしよ!」
本部へ帰っている途中、12時を知らせる鐘が鳴り響いた。
世界の秩序を守りましょう! 柴*エビ @4cpn6ais88
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