バレンタインミライ2024

三宅蒼色

あかるいバレンタインミライ2024

とうじょうじんぶつ

柾 桧 楓 紫苑 (花梨 稲穂)

ばしょ

新聞部部室

じかん

放課後


【柾】

「はあ?『誰が作ったチョコか当てろ選手権?』なんでこの俺がそんなしょーもない事に付き合わんとイカンのだ。こっちは忙しいんだよ!」


【桧】

「なにかありましたか。今日は特に予定、なかったような……」


【柾】

「ノッポロボット秘書のキミにも、言えない事くらいあるのはわかってるだろ? あとで、ベッドの中で、な?」


【桧】

「(無表情スルーで)秘書ではありませんが、できれば何をなさるおつもりか聞かせて頂ければ」


【柾】

「隣町に人面犬が出たって噂だから探しに行くんだよ」


【楓】

「小学生かあんたは」


【紫苑】

「人面犬って怖いけど、人面魚ってカワイイよね!? 私、飼いたいかも!」


【楓】

「カワイイかなぁ? 飼いたい、かなァ……」


【桧】

「(いや、そんなことを言う閑谷さんが何より可愛い……これが、萌え……キュン)」


【柾】

「お前ら女共が揃ってるとロクなことがありゃしねえもん……じゃあな! ギャッ!? いてえんだよ八束、アメリカの捜査官みたく全身を使って拘束すんなボケ」


【桧】

「確保します」


【楓】

「ありがとヒノキー。そこ座らせて」


【柾】

「ギギギ……」


【楓】

「おい、エロツインテ。あんたいつまで部室で寝てんのよ。ひょっとして昼休みからずっと寝てんの?」


【花梨】

「スヤァ……」


【柾】

「こいつの電池は一日20分程度しか稼働できんのだろうよ。寝ている時におっぱい触ったくらいじゃピクリともしねえもん」


【紫苑】

「痴漢だっ!さいてー! 柾がごめんなさい、奄美さん。殴っていいからね?」


【桧】

「(さすが本妻……貫禄が違う)」


【楓】

「どうせ聞こえてないし、放っておきなさい紫苑」


【柾】

「言っておくけど冗談だからな?(本当だけど)」


【桧】

「では、改めて……コホン。誰が作ったチョコでしょーか?早押しでどうぞ♪」


【柾】

「(ノリノリな八束も珍しい)」



;//つづきここから (σ゚∀゚)σ



【柾】

「うん? 八束に神目に、紫苑……3人だよな? チョコが4つあるのはなぜだ?」


【楓】

「いなりんのよ。こういうのやってるーって話したら、大ノリで『私もやるー』って」


【桧】

「ちなみに建部先生は手作りだって言っているのに市販品です。汚い大人ですね」


【柾】

「青春だなんだって言っている割にけっこう中身オッサンだからな、あの人……ハイ、一番左」


【桧】

「回答をどうぞ」


【柾】

「この側溝にこびりついたヘドロみたいなのは神目。それはわかる」


【桧】

「正解」


【柾】

「うん。なんで正解したのに蹴られるんだろう俺……」


【楓】

「あんた本当に乙女心わかってないんだもん」


【柾】

「乙女はこんなゴミみたいなモン人前に出さねえよ。むしろ、よくもまぁ並べようと思ったな、図々しい。その自信はいったいどこからくるのか教えて欲しいわ。おい、八束と紫苑、人の脚をカカトで踏むんじゃあない」


 そんなバレンタインミライ2024でした。

 もちっと書こうと思ったけど既に冗長なので……楓にひどい?そういう関係性ですキリッ


 ちなみにチョコの内容は……


■楓=はぐれメタルチョコレート味


■紫苑=ホワイトクランチを全体にまぶした一口サイズ


■桧=形は悪いが抜群にうまいショコラトリュフチョコ


■稲穂=G●DIVA製。自分が食べたいからついでに買ってきたボックスアソートを手作りと言い張った


■花梨=今回ドタバタ言い争っている間に、寝ながら4つを全部食べた鬼

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

バレンタインミライ2024 三宅蒼色 @miyakeaoiro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る