第12.5話 ヤンキーの過去と未来

投稿は随時遅いままです(反省しろ)。

今話はストーリー的にも繋がっています。

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 俺の名前は猫宮玲。今俺は葵たちと約束してたカラオケに来ているわけだが…どこから突っ込めばいいのやら。


「お前らくっつきすぎだろ」


「えー?」



⭐︎



 時は少し遡り、休日の朝のこと。玲はヒットソングをかけながら、散歩していた時のことだった。


 ん、この時間に電話?誰だよ一体…って葵から?どうしたんだ。


「もしもし」


「もしもし、ごめんね朝早くに」


「いや問題ない。それよりどうした」


「ありがとう、実は今日時間が出来たから英理とカラオケ行こうと思ってて、一緒にどうかなって」


「わかった行く」


「ほんと?よかった。急に誘ったからダメだったらどうしようかなって思ってた」


「ははっ、ちょうど俺も今日は暇してたんだ。むしろ助かるよ」


「よかった、それじゃあこの後10時に駅前集まれる?」


「りょーかい、それじゃあな」


「うん、またあとでね」


 通話を切り、音楽が再びなり始めたのを鬱陶しそうに止める。

 

 カラオケか。この間約束してたこと覚えてくれてたんだな。そこは正直嬉しく思う。誘ってもらうことは今までだってあったことだが、正直つまんないやつしかいなかったからな。イチャイチャしてる奴らの人数合わせとかな。…いや待て、今回あいつらイチャイチャするんじゃないか?…俺止める役かよ、はぁ。


 まぁいいか。今回は別に地元の奴らとは違うしな。てかそのためにこの学校来たんだろ俺。



 俺の中学の頃は荒れていた…ように思われていた。俺はその時まで一人称が「私」であったが、絡みの影響で「俺」に変わってしまった。絡んでいたのは地元で比較的仲の良かった奴とその先輩達。初めの頃は未知の体験ばかりで楽しいと思える日々だった。だがある日を境に俺の人生は一気に転換期を迎えることになった。


 それはいつも通り学校で授業を受けている時のことだった。


 机の中でスマホをいじっているこいつに一発食らわそうかなとか考えていた時、突然教室に先輩達が顔を出した。


「お、きたきたー。猫ちゃんもいこー」


「は、なんで?」


「いいからさー」


 そいつに連れられて教室を出て行く俺たち。もちろん先生に呼び止められたけど、無視しろって言われたからとりあえずついて行く。


「一体何の用だよ」


「いやそれがさ、そこのビッチ女がナメてる先生がいるとか言っててさ、さっきそいつ呼んだから懲らしめてやろうかなって」


は?この先輩は一体何を言ってるんだろうか。


「そうそう、あの教務室こもってる男だよ」


「懲らしめるって一体なにするつもり?」


「そりゃね?」


 と拳を握りながらニヤリと笑みを深める先輩。これは洒落にならないだろ。


「あの先生がなんかした?」


「だって私のことエロい目で見てくるんだよ。まじで気持ち悪いわ」


「そゆこと、だから俺の女に手を出そうとしてる奴は一旦しめないとわかんないかなーって」


 そんなことをして許されるわけがない。バレたらどうなるかくらいは考えたらわかる。


「そんなことをして許されないだろ」


「許す許さないじゃねえんだわ、これは一回分からせないと済まないんだよ」


 話が通じない。どうしてこうなってしまったのだろうか。呆然となってしまった私は、呼ばれている先生がいる教室の前までついたことに気が付かないほどだった。友人だと思っていた人達の本性のようなものが垣間見えて恐ろしかったから。


 それから俺は教室に入る勇気もなく、ただ耳を澄ませることしかしなかった。俺が入って先生を助けることができたかもしれないのに。


「あーあ、俺も問題児扱いかもなぁ…」


 こんなとこで足を止めて傍観しているようなものなんだから、文句を言いようがない。でも、せっかくならヒーローみたいに助けたらちょっとはカッコよかったかもなぁ。もう遅いけど。


 しばらくすると、3人の生徒が教室から出てきた。その3人は笑みを浮かべケラケラと笑っている。


「あいつビビってたねー」


「やめてくださいだってさ、まじ笑えるわ」


 俺は愛想笑いを浮かべることしかできなかった。その3人が同じ人間として不気味に感じてしまったから。


 後日先生に暴行を加えたとして4人の生徒が事情聴取を受けていた。そこには俺も含まれる。あの日授業を抜け出していたのが俺たち4人だったからだ。


 暴行された先生は最後まで生徒を庇っていたようだが、生徒が反省の色も見せないので犯人として3人を指名した。


 指名されると慌てふためくように反応するが、その3人は別室に連れて行かれていた。反応する方が不自然だというのに。静寂がこだまする教室に俺はその先生と2人きりになった。俺は無性にどうして俺を助けたのか聞きたくなった。


「どうして俺を助けた?」


 するとその先生は当然ですと言わんばかりの表情で笑顔で話し始めた。


「それはもちろん私の生徒だからですよ。あなたは授業はもちろん私個人からの評価が高いです。あの日はあなたもいたようだけど、止めようとしてくれましたよね?ですが人数の差というのは怖いものです。多数決があるようにより多い方が勝るようなこともあります。なので人間としてあなたは普通の行動ですよ、なにも責めることはありません」


「いみわかんねぇよ…」


 本当に意味がわからなかった。俺はこいつを助けてないのに、ただ傍観して友人がやろうとしていることを止めることすらしなかったのに、俺を救ってくれた。…でもわかったこともある。この気持ちだけは大切にしたいって思った想いが。


「俺も人を救えるくらい強くなりたい」


「それでこそ私の生徒というものです」


 ポロッと溢した言葉に反応された。はははっと笑うその先生は切れた唇を庇いながら笑っていた。その顔には何事もなかったかのような振る舞いである。強いんだな、教師というのは。


 あれから俺の友達だった奴らは出席停止処分を受けたと話を聞いた。首謀者は3人ということで決定したらしい。俺は授業を抜け出したことで軽く注意を受けただけだった。あの日は4人いたと言って俺を非難してくるセンコーもいたが、あいつが制したらしい。だから学校にはいられることになった。だが噂というのはどこからでも広がるらしい。気づいたら俺は孤立していた。俺に向けられる視線はどれも恐怖だったり哀れみだったりした。居心地が悪くて遅刻とかもするようになってしまったが、それも悪影響を及ぼしていた。


 そんな中あの先生だけは俺に進路を与えてくれた。自然と勇気をくれた。この高校に進むことを薦めたのもこいつだ。


「玲さんなら絶対進学できますよ」


「気にしているようならそうですね、この間あなた自身が言ったように新しい出会いを大切にして助け合うことがきっとあなたを変えてくれます。自信を持ってください」


「はっ、そうかよ」


 照れ臭くて少し突き放すような態度をとってしまうけれど、本当に感謝はしているんだ。今の新たな出会いを見つけることが出来たから。


 今度挨拶くらいはしに行ってやるか。世話になったしな。



…さて今日はどんな格好で行くか。



⭐︎



 集合の10時を迎える頃、5分前には着くようにしてきた玲は少し早足で向かっていた。友人らしき人物が絡まれているのを目撃したからである。


「ねーねー君達可愛いね、俺たち2人なんだけどさよかったら一緒にご飯食べない?」


「あのいま待ち合わせしてて人が来るので大丈夫です」


「えーそんなこと言わずにさー」


「ちょっとしつこいんだけど」


「ほら4人の方が楽しいって」


 葵の手に触れようとしたこの男の腕を掴む。

なんとか間に合ったか。


「俺のダチになんか用か?」


「あーちょうどいいところにって…いてて!」


「おい、お前やばいってこの人は…」


 腕に力を込めて、思いっきり睨みを効かせる。顔が少し歪んだのを見てもう人押しと見た。


「で、何の用?」


「いえ、あのすいませんでした!」


 ビューっと効果音がつきそうな勢いで逃げていく男ども。なんかちょっとおもろい。


「はははっ」


「玲さんありがとう。助かったよ」


「正直助かったわーありがとうねこちゃん」


「いや、別に問題ない。それよりお前ら結構気合い入ってるな」


「でしょでしょ?朝から時間かけて来たんだ!」


「三つ編み似合ってるよえり」


「ありがとう!あおちーもポニテめっちゃいい感じだよ!うなじとか結構えっちぃ」


「ふふっなにそれ」


 …相変わらず仲良しだなこいつら。


「玲さんはプライベートだとラフな格好なんだね」


「そうだな、休みくらいは楽な格好でいたいからな。制服はちょっと窮屈だし」


「でも玲さんらしくて似合ってるよ」


「そうかよ」


 こいつはこういうとこすぐ褒めてくるからな。それこそ佐藤がゾッコンな理由なんかもしれないけどな。頬に出そうになるのを抑えながら、そっぽを向き歩き出す。


「とりあえずいくぞ」


「ふふっ行こうか」



⭐︎



「カラオケ行く前にとりあえず飯でも食わねえか?」


「さんせー!」


 各々が買いたい商品の店を回った後、昼が近づいてきた頃、玲のそんな合図で3人はまた歩を進めた。


「何食べようか、えり食べたいのある?」


「んーわたしは甘いの食べたい気分かな」


「玲さんは?」


「俺も甘味がいいな。パンケーキとかどうだ」


「え?なんか意外だわ。ねこちゃんからパンケーキなんて可愛い言葉出てくるの」


「別に玲さんでも甘いものは食べるでしょ?」


「なんだよ、悪いかよ」


「いやいや全然悪くないよ。私もパンケーキ食べたいな」


「じゃあいくか?実はオススメの店があるんだ」


「そこまで言うなら行こう!」


 なんだかんだ言って佐藤のじゃれにも慣れてきたな。軽く流せるようになってきたわ。ねこちゃん呼びは気に食わないが。


「ここからすぐのところにあるんだが、少々入り組んでるから隠れスポットかもしれないな」


 スマホを取り出して店を検索する。先日1人でカフェ巡りをしていた時にたまたま見つけた名店である。


「物知りなんだねー」


「この辺はよく来るからな」


「私この辺りあんまり来たことないから新鮮かも」


「ここらは結構隠れ名店が多いぞ。もし来ることがあったら…いや次来るってなった時はまた俺を誘ってくれ」


 ここだと何かと厄介ごとに巻き込まれる可能性あるからな。こいつらの容姿だと尚更な。佐藤は軽くあしらえそうな感じがあるから大丈夫かもしれないが、葵は心配だな。


「うんその時はまた一緒に来ようね」

 

「ああ」


 何のアクシデントもなく歩いて数分経った頃、3人は探していた店に到着していた。


「おおーなかなかオシャレですなー」


 スマホを取り出してパシャパシャ撮影し始める佐藤。なんでもミンスタに上げる用と、思い出写真らしい。


「とりあえず注文するぞ…おい佐藤どっか行くな」


「えーちょっと待って」


「ふふっ、私も写真撮っておこうかな」


「葵もかよ」


「まぁまぁそう言わずに、ほら玲さんはいチーズ」


 葵にカメラを向けられて、咄嗟にぐっとポーズを決める。写真が撮れると写真を眺めてニコニコしている。思い出が出来て嬉しそうな表情だ。よかったな。


「今度こそ注文するぞ」


「そだね」


「ここの看板メニューがふわとろパンケーキで、トッピングが出来るやつだ」


「おおー美味しそう」


「俺はこのふわとろパンケーキとエッグベネディクトにするわ。お前らは決めたか?」


「それじゃあわたしもふわとろパンケーキと、んーピスタチオのモンブランかな!」


「私はふわとろパンケーキとクリームブリュレにしようかな。あとはカフェラテも追加で」


「りょーかい」


 すいません注文お願いしますと店員に注文の品を言っていく。少々お待ちくださいと言われ、店員が去っていく。


「私ちょっとお手洗い行ってくるね」


「うん!行ってらっしゃい」


 葵が席を立って見えなくなる。佐藤と俺の間には少しの気まずさのような空気が流れる。そんな空気を変えるために俺から話題をかける。


「なあ佐藤はどうして葵とつるんでんだ?」


「それってどういうこと?」


 いつもの声のトーンがひとつ落ちる。やば、ちょっと怒らせたか?


「ああいや悪い、言い方が悪かった。葵と仲良くなったのはいつなんだってことだ。見た感じお前ら中学は違うだろ?だが高校で会ったにしては距離感が近いなと思ってな」


 ずっとくっついてるからな。見る度に一緒にいるように思える。今日だって隙あらば手繋いでたりしてたぞ。


「んーまぁそうだね。実際初めて会ったのは高校だったし、仲良くなったのは最近?のことなんだけど、なんというか庇護欲と言いますか、めちゃくちゃそそられて可愛がりたくなっちゃうんだよねー」


「で、実際のところは?」


「あおちーが可愛すぎて近づきました。いや誰でもそうなるでしょ?愛でたいよあの子は」


 こんなとこが可愛い、あの所作が可愛すぎて理性飛ぶとかジェスチャーしながら解説してくる。可愛いというのは否定しないがやっぱりこれは、あれだな。


「お前葵このこと好きだろ」


「そりゃ大好きよ。もう愛してる」


「だろーな」


「でも正直…LikeよりLoveが近いのかもしれないんだよね。一緒にいるだけでドキドキするし話すだけで幸せって感じで。あの子結構鈍感だから好きって言っても軽く流されちゃうし、たまにカウンター飛んでくるし…って絶対あおちーには言わないでね?!」


「やっぱそうか、まぁ言わねーから安心しろ。むしろなんか手伝えることあったら手伝ってやるよ。頑張れよ佐藤」


「がんばる。あと佐藤じゃなくて英理でいいよ。特別にね」


「なんだよ特別って」


「まぁ一歩譲ったみたいな?そんな感じだからとりあえず困ったら相談させてね、ねこちゃん」


「ならせめてねこちゃん呼び変えろよ。昔のダチの呼び方に似ててちょっと気持ち悪いんだよ」


「えー可愛いじゃん?てか私が名付けたしいいでしょー?」


「よくねーわ!」


 ふたりして笑う。こんな日々を過ごすのは懐かしい気がするな。


「何話してたの?」


「いや、ただの世間話だ」



⭐︎



 パンケーキを堪能した3人は今カラオケに来ていた。曲を入れる前にドリンクを持って乾杯をしているところのようだ。


「「「かんぱーい」」」


「2人とも今日は集まってくれてありがとね」


「全然大丈夫だよー、むしろ時間作ってくれてありがとう!」


「そうだな、誘ってもらえて嬉しかったわ」


「さっきのねこちゃん可愛かったよねー」


「そうだね、パンケーキきてから目がずっとキラキラしてたよ」


 こいつら2人して微笑みやがって。別に俺がスイーツ好きでもいいだろ。


「まぁスイーツは人並みに好むからな。お前らこそほっぺが落ちそうになってたぞ」


「実際落ちたもんね」


「すごく美味しかったからまた来たいねー」


「その時はまたこの3人で行こうか」


「そうだな、その時はまた誘ってくれ。他にもいい店何件か知ってるから紹介する」


「よろしくね」


 英理と葵が目を合わせて微笑みあっている。またこいつら俺のことでなんか通じあってやがるな。次回もまたバカにされそうだ。…まぁでも今はこの瞬間が大事なのかもしれないけどな。


「とりあえずなんか曲いれるか。誰か歌いたいやついるか?」


「はいはーいトップバッターはわたしが行きまーす!」

 

「がんばれーえり」


 応援とかするもんだっけ、カラオケって。まぁいいか楽しければ。


 英理が入れたのはJ-POPの曲だ。俺でも聞いたことがあるくらいだから人気曲だろう。葵もあーこの曲かいいねとか言ってたしな。


 英理が歌い出すと俺らは静かに聞いていた。決して沸かないからではなく、聞き惚れているからである。本家の音程に沿った歌い方に、テクニックを組み合わせて俺らを圧倒させていた。まるで、お前らもこんくらいできるよな?と煽られているような気持ちにさせられる。負けられないなこれは。


「さすがだねえり。すごく上手だね」


「へへーありがとう」


「じゃあ次いれるぞ」


 次に俺が曲を入れる。歌う曲は、合わせた方がいいか。知ってる曲の方が盛り上がるしな。Japanese Rockのこの曲にするか。練習にもなるしちょうどいい。


 腰を上げて歌う姿勢になる。横からがんばれと声援が聞こえるが、軽く会釈で返しておく。歌い始めると2人は集中して聞いてくれているのか、モニターをじっと眺めている。歌う力に表現を加えながら、歌を自分のものにしていく。今回は結構手応えあるぞ。


「いやー思ったよりうまかったね」


「うんカッコよかったね」


「そうか、ありがとよ」


「それじゃあ私の番かな」


 葵が選曲をする。正直どんな曲を入れるのか検討がつかない。この間どんな曲を聴くのか聞いた時も、網羅していると言っていたからなおさらだ。おそらくJ-POPあたり入れてくるだろうなと予想していると、概ね合っていたようだ。


 歌い始めると俺らは圧倒された。普段のハスキーな声からは予想できない力強さで、抑揚がしっかりとした曲を完成させていた。思わず全身が震えるのを感じ取れた。こんなにビリビリしたのは久々だ。まるで1人のスターを目の前にして、ライブに来ている感覚に近い。これはやばいな。


「葵めっちゃ歌上手いな。歌手になれるんじゃねーか?」


「ありがとう、歌うの好きだから」


「英理もそう思うだろ…っておい?」


「…感動した。めっちゃよかったよー!!」


 英理はめっちゃ涙を流していた。


「ふふっ、喜んでもらえてよかった。歌った甲斐があったね」


「そうだな」


「とりあえず曲どんどん入れちゃおうか」



しばらく歌った後、ドリンクを補充して席に戻るとこいつらはめちゃくちゃくっついていた。はぁ…これだから意識されないんじゃないか?英理。葵も葵だぞ。普通に受け入れて子供あやすみたいにするな。


「お前らくっつきすぎだろ」


「えー?」


 正直英理の気持ちを考えるなら注意しなくてもいいのかもしれないが、意識させるなら日常からくっつきすぎるのは逆効果なんじゃないか?と思う。イチャイチャするのは別に問題ない…いや問題ないのか?…まぁいいか。だがその問題で今後の関係にヒビが入ったりしたら、俺もクラスの奴らも悲しむ。高校で出来た新しいダチだからな。


 それに、おそらくだが葵も英理のことを…


「もーあおちーったら」


「ふふっ」


 まぁ、俺からは言わないでおくか。見守っておこう。こいつらの行く末を。そして何があっても俺はこいつらを守る。今日という楽しい日々が続いていくように。幸せを逃さないように。

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