第12話 六年後...(番外編)

「沙莉(さり)―早く服着なさーい」  

「ちょっとパパも早く準備してよー」 

「ごめん、ごめん」 

「ほら海で泳ぐんでしょ」あかりの明るい声が騒がしい我が家に響く。

「ぱぱ、はやくしてよ」

愛娘の声はなんでこんなにも愛おしいんだろうか。そんなことを思いながら

「じゃあ行こっか」

僕たちは海に向かう。あかりと沙莉の声そして気持ちの良い風が耳をかすめる。今日も三人でこの道を歩いている。僕、あかり、沙莉の三人で。また夏の思い出ができる。


         「君といた夏を僕は絶対に忘れない」

                              

                                  【完】                  

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君といた夏を忘れないように @yuriarare

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