平和的状況から一変、少年少女たちは否応なしに絶望的状況に置かれます。緊張感漂う、手に汗握るスペースオペラです。
学園の地下に眠っていた謎の航宙艦マグナヴィア、全長10メートルの巨人・拡張人型骨格(オーグメントフレーム)!
これらの心躍る設定だけでなく、次々と起こる困難な状況が読み手をも休ませてくれません。少年たちは心が折れそうになりながらも、果敢にそれに立ち向かっていきます。
主人公の少年コウイチに、最初は好感を持つことが難しいかもしれません。ですがこれは、彼の成長物語でもあります。過去に囚われ鬱屈した日々を送っていた少年が、降りかかる困難に抗いながらも立ち上がる――そのさまを、ぜひ見守っていただきたい。
コウイチ以外の登場人物たちにも個性と魅力があり、彼らが各々の能力を最大限に発揮して絶望に立ち向かうさまも見応えがあります。
コウイチが出会う神秘的で不思議な少女シーラの導きが、果たして彼らに希望をもたらすのか?
ぜひ、その目で確かめてみてください。
お薦めします(^^)!
CHAPTER 02から、タグにある「スペースオペラ」が始まります。
舞台や設定はSFの定番的なものですが、余計な仕掛けは省いてその分本格的な「スペースオペラ」に全振りした感じで清々しい。
もっとも、まだ作品に謎が残ってますから、それはどうなるんでしょう。期待してます。
正直に言うとCHAPTER 01は、少しキツかったかな。主人公が虐められてる描写があったので個人的に読みにくかったです。
でも、CHAPTER 01での描写が、CHAPTER 02以降でキャラ設定に深みを与えているから必要な描写ですね。
それ以外は、清々しくて楽しく読める作品です。