生まれつき心臓の悪い私。心臓の働きがすぐれないから、心の言葉や気持ちの伝え方も、悪い方向へ動いたのかな。
好きなのに、嫌いと言う。本当は欲しいのに、要らないと言う。天邪鬼のように屈折した感情が、不器用なくらいあなた笑顔を邪魔をする。
とげとげしい心。でもそんな私にそっと寄り添ってくれたあの人は、もう……
素直になれなかった気持ちをこの場所で伝えさせて。あなたの残した生きた証を、あの時の空に探すから、今の私が、あなたの生きた証になるから。あの頃のいつもの困り顔に、笑顔の花を咲かせたいから。
伏線の回収に思わず、胸が締め付けられる程の感情移入を覚える。お互いが残した一瞬の過去を、未来に繋ぐ為に残した写真が繋ぐ感動のラスト。これはまさに、珠玉と言っても過言ではないでしょう。