第60話 メス堕ち 最終回
「可愛いよ。」
「じゃあ、どうして!!」
俺は、恥ずかしいと言う気持ちを押し殺して宮村の顔をみつけめた。
「可愛いから、つい目を逸らしてしまうんだよ。最初は、お前のことを気のいい男友達感覚で付き合ってたよ。だけど、だんだん可愛くなってくるんだよ。可愛いんだよ。宮村は。」
俺は、思ったことを言うと、俺から少し離れて顔を押さえた。
「先輩....は、恥ずかしくないですか、可愛いとかいうのこっちも恥ずかしくなるじゃないですか」
「宮村が言わせたんだろ。お前は可愛い。宮村からもし付き合わないかとか言われなかったらお前の可愛い部分とかみられなかったと思う。だから、俺はお前と付き合うことができて本当に良かったと思っている。」
そういうと、宮村は立ち上がった。
「じゃあ、改めて僕の姿を見てどう思いますか?」
スカートを持ち上げて、一周して俺に見せて来た。遠くからでは分からない部分まで見ることができた。
「ああ、可愛いよ。宮村のよさが出ていると思う。それに、女物に抵抗があるのに俺のためにメイド服着てくれてうれしいよ。」
俺は、そう笑顔で言った。
「へへへ〜そうですか〜まあ、最近の僕は先輩に可愛いと思われたくて最初は抵抗あるスカートとか履いてたけど、先輩に可愛いと思われると思うと嬉しくてスカートとか履いたり先輩が喜んでくれると思って可愛い服を選ぶことが、楽しくなったもん。」
「そうか。」
「先輩は、こんな僕は嫌いですか?男っぽい僕に戻って欲しいですか?ねえ、僕はいやですか?僕が、こんな可愛い服を着ているって嫌わないですか?」
急に、心配になったんだろう。俺に詰めかけて、聞いてくる。別に、俺が可愛いとか褒めているんだから、心配することはないのではないか?とか思ってしまうが、宮村は不安なんだろう。
「俺は、別に宮村がメスに堕ちていくことに俺は嫌いにならないよ。むしろ、いいとさえおもうよ。昔の宮村も男っぽくてカッコいいとか思っていた。だけど、今のお前は可愛いんだよ。だから、不安になるな。俺は、お前のことが好きだ。」
「え、へえ〜」
宮村は、頭をかき恥ずかしさを紛らわしているのだろう。宮村は、満足して自分のクラスに帰っていった。
俺は、ふたたびお弁当を食べながら相変わらず恥ずかしいこと言ったなと思いつつ、あまり後悔はしていなかった。
*****
「どうだった、満足した?」
「えへへ〜」
『王子、可愛い。』
『メス王子定期』
『可愛い定期』
『おい、王子かわゆいんだが』
『なにかあったか?』
『先輩と色々あった模様』
『ほう、いいじゃないか』
『メスにされた王子最高』
『性癖歪んだ』
など、王子様を愛でる会のナイングループでは盛り上がりを見せていた。文化祭が終わった。
王子様と先輩の関係はと言うと、良好に続いていた。王子様は順調に確実に女の子っぽくなってしまい王子様と呼んでいることに違和感を覚えてしまう。
だけど、本人はまだ私たちのことをお姫様と呼んでいるので私たちも王子と呼んでいる。
先輩と付き合い始めた、王子様の彼女はメス堕ちしていて可愛い。
王子系女子と付き合い始めてから、彼女がメス堕ちってる。 暁 とと @hatipati
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