第3話 保健室に行きだした頃、
担任の先生から家に電話がかかってきた。
「学校は勉強するところ」という旨を親に告げたらしい。
それはそのとおりだと思った。
しかし、自分が保健室に通っているのは、吐き気と蕁麻疹が出てくるからであって決して、サボりではない。
学校に通っていても、息苦しい。クラスの人たちは楽しそうにしているが、ボクは、なんにも楽しくない。ただただ虚しい。うつにでもなっているのだろうか。
保健室の先生とも、会話するようにはなっていた。田辺先生と宮城先生というらしい。ふたりとも女性の養護教諭だ。
ボクは、しんどくなるたびに授業を抜け出して、保健室に行くようになった。
大井君とは担任の注意以降なくなった。しかし、今まで日常的にされていたのでボクとしては、謝罪が欲しい気持ちになった。
担任から「あんたも悪い」と言われたのが気に食わなかった。
精神病院と発達障害支援センターに通い始めた。
発達障害支援センターの職員さんは、ボクの高校の先生と連絡をとり、ボクが保健室にいっていて、担任がそれで頭を悩ましていることを知った。
あまりに保健室に行くことになったので、担任の先生が欠課表を印刷してボクに渡してくれた。
「休んだら、これに印をつけなさい。」と言われた。保健室にいるボクだが、体調が回復したら、教室に戻ることもある。後ろから、ガラガラとドアをあけて静かに自分の席につく。
高校時代、鬱になりまして。授業でろ?嫌ですね。 狼男 @shinshin4445
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。高校時代、鬱になりまして。授業でろ?嫌ですね。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
近況ノート
関連小説
保健室/狼男
★6 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
雑記/狼男
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 8話
書き続けたい/狼男
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 3話
願望 非モテ/狼男
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます