第2話 保健室を利用してみた
保健室に通いだしてから、学校に対する恐怖は減っていった。クラスメイトの大井君と揉めることはたまにあった。
学校に通えなくなるのではと思うことはあった。自分の身の回りで4人不登校になった人を知っている。
学校に居場所がない僕は、逃げ出せる場所が欲しいのだ。そこで保健室に目をつけた。
しんどいから気を落ち着けるための場所が自分には必要だった。
教室から保健室まで往復する日々が始まった。
保健室の先生にとある相談をした。
「すみません、今日の5時間目にホームルームでレクがあるんですが、同じクラスメイトの子にいじめられそうで出席したくありません。」
そう言い終えてボクは、泣き出してしまった。
「わかりました。担任の先生に伝えておきます、」
そうして、5時間目は保健室のベッドで寝ることにした。
後日、担任に呼び出されて、「受け流しなさい。お互い様です。」で終わってしまった。
納得のいかないボクは、その件を、保健室の先生に相談した。
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