お仕置きされたいから呪術で美少女に憑依する天才陰陽師の話

@kurakusyun

第1話

私は土御門春明はるあきら25歳。色白だけが取り柄みたいな背の高い貧相な女だ。


いや、取り柄と言えばもう一つ。


今はほとんど絶え果てたガチの陰陽師の生き残りだという事。両親が事故で死んだ今、最後の直系は本当に私一人。


政府の仕事しか受けない陰陽師として暮らしているが、あの安倍晴明の生まれ変わりと持て囃されるほどの鬼才で、少し未来を予知し、鬼を使役し、己の魂を他人に憑依させて操る事すら可能だ。そう、この力を使えば私がこの国を裏から操る事すら可能なのだ。


 そして、私はその日、外法、呪法で自分の欲望を解放させた。 






(ケース1.家庭的な母親の膝の上でお尻を叩かる)




私の住むタワーマンション40階の窓から見える家。そこに呪符で生み出した光の鳩を飛ばす。そこにはベッドに転がり、ファッション雑誌を読んでいる女子高生。


 彼女の名前は吉岡みわ、16歳。抜群のスタイルと明るく元気な性格。勉強は中の下だが、間違いなく美少女と言えた。


 そして、特筆すべきは彼女の家のお仕置きはお尻叩きだという事。母親も美人で優しいいたって普通の母親だが、子供の頃からの躾のせいかみわにも当然お仕置きとしてお尻叩きを行ってきていた。もちろん、今でも。




「オン マカ ラギャ バゾロ シュウニシャ……ソワカ」




 私の呪術を込めた光の鳩がみわの家の前で浮遊している。無論、常人には見えない。それが窓を通り越し、そのままみわの頭に入り込む。その瞬間、私も意識を失って絨毯の上に倒れこんだ。
















「う……っ」




 ふわりと意識が上昇してくる。見慣れない天井。覚えのないベッドの感触に匂い。


 ふと手を見てにやりとする。薄暗い部屋と夜の街、国会議事堂くらいしか行き来しない不健康な生活をしている私とは全く違う瑞々しい手だ。




「ふ、ふふふ」




 のそりとベッドの上で起き上がる。身体が軽い。そして、胸もお尻も立派に張り出しているのが分かる。羨ましいな。




「思念憑依の外法」




 形代に意識を移し、なおかつそれを他人に憑依させて操る呪術だ。さすがに誰でも上手くいくわけではない。事前の事細かな情報、相手が未熟な精神である事、同性である事、満月の日である事。


 それらが噛み合って初めて成功する。使えるのは当然私だけ。もしかしたら西洋に行けば魔導士の生き残りでもいるかもしれないが。




 自分のではない自分の胸を持ち上げてみる。ずっしりとした質感。自分の胸ではここまでの感じは味わえない。思わずぐにょぐにょと揉みしだいてしまった。




「んっ…。でかいな…しかし、重たい。これが胸で肩が凝る感覚…!」




 一通り若く大きな胸を堪能した後、ベッドを降りてスタンドミラーの前に立つ。


 ぷちりとタイトジーンズの前ボタンを開けると、ジッパーを下ろす。そしてそのままジーンズを太腿まで引き下ろした。私だって女だ。自分で着がえやトイレの時はこうやってジーンズやスカートを脱ぐ。


にもかかわらず他人に憑依してジーンズを脱いだだけでドキドキして心臓が煩いくらいだ。


 下着は少女らしい薄ピンク色のリボンのついた可愛らしいもの。白か黒の下着しか履かない私とは大違いだった。


 それもするりとお尻の下まで下してみる。そして後ろを向いて自分で丸出しにしたお尻を見た。




「丸くて大きい、白いしすべすべだ」




 むにむにと両手でお尻を鷲掴みにして動かす。自分のだけど自分のじゃない。くすぐったいようなぞわりとした感覚が背筋に走る。だが、愛撫というわけではない。自分があの母親の膝の上に乗せられてこのお尻を叩かれる所を想像したのだ。それこそが私の望み。




「ふっ、うっ、ああ…、お尻を突き出させられて…真っ赤になるまで叩かれのか…」




 スタンドミラーに向かって丸出しのお尻を突き出す。スタイルの良い肢体が鏡に向かって恥ずかしそうにお尻を突き出していた。ゆらゆらとお尻を振りながら。


 下半身が疼き、呼吸が荒くなりそうになる。みわの体で流石にそれは少し本意ではない。帰ってから自分の体で思い出しながら堪能するとしよう。




「さて、連絡帳はと…」




 みわの鞄から連絡帳を取り出す。特に教師からの連絡はない。ここ一か月ほどは何もなく白紙のまま。


 私は今日の日付のところに呪符を貼り付けると呪言を唱える。




「言霊の 幻なりし 現なりし 急急如律令」




 蒼い炎が燃え上がり、それが文字になり連絡帳に張り付いていく。幻の文字。惜しみなく陰陽道を使い、準備は万端。


 可哀そうなのはみわの体だけ。ま、私は万能の力を持つ陰陽師。後で、何か美味しい思いをさせてあげよう。










「お、お母さん?あ、あのね…?」




私はラフな白のシャツと白のミニスカートに着替えると夕食の下準備を済ませてリビングでお茶を飲んでいた母親に私は声を掛けた。もちろん、みわとして。みわの体がみわの喋り方を教えてくれる。




「あら、どうしたの?お米が炊けてお父さんが帰ってきたらご飯だからね」




ごく普通の家庭の会話というやつだ。私には縁遠いもの。




「これ、見せるの、忘れてて…」




「連絡帳…?なに?」




おずおずと差し出した連絡帳を母親は怪訝な表情で受け取る。それでも何かピンとくるものがあったのか半眼で娘を見ながら連絡帳を捲った。




「…授業中の居眠りがとても多く、時には保健室で眠っている事もあります。真実体調不良ならご家庭の方で病院など連れていくようにお願い致します…なにこれ…」




優しそうだった顔が一変し明らかに怒りの表情に変わった。




「え、えへ…」




「帰ってきてからすぐ渡さないなんて、後ろめたい事があるのね?体調不良じゃなくて夜更かしばかりしてるからでしょ!」




私の身体が語気の強くなった母親の言葉にびくりと反応した。


海千山千の政治家を相手に仕事をしているし、時には邪気を払い、怨霊を鎮める事もある私だ。


一般人の母親ごときに怯える事は本来あり得ないが、この体の持ち主になっている以上一番怖い相手はこの母親という事になる。




「夜更かしっていうほど…じゃないもん…五時間くらいは寝てるし…」




「それじゃあなんで居眠りするの?おかしいでしょ?本当は何時に寝てたの?嘘ついたら怒るわよ?」




 みわの怯えが私にも伝わる。嘘をつき通して怒られないようにしたいと思うが、ウソがバレなかった事は一度もない。みわは、私はおずおずと真実を口にした。




「ここ数日だけ…三時か四時くらいに寝てたかも…でももうしないし…」




「はぁ…もうゲーム禁止ね。次のテストでいい点とるまで取り上げます」




「え!そんなぁ!嫌っ!もうしないからぁ!」




 必死そう言い募る。取り繕っている訳ではない。私の中のみわがそう言わせているのだ。




「そ、じゃあお尻叩き百回とゲーム禁止どちらか選びなさい」




 はい、きた。私はそう思った。良く覗き見ているので知っているのだ。ゲーム大好きでゲーム禁止は絶対に選ばない。怯えながらもお尻叩きを選ぶ。だからこの子は良くお尻を叩かれている。




「うっ、ずるいよぉ…知ってるくせにぃ………お尻…」




「じゃあ早くお尻出しなさい。言っておくけどブラシも使うからね」




 はい、きたきた~。全然懲りないこの子はヘアブラシで仕上げもされている。良く覗き見ているので知っているのだ(以下略




「うぅ~っ」




 私は観念したように俯いたまま、前に進み母親の膝の上に腹ばいになった。脳内は私の興奮とみわの怯えが混ざり合った奇妙な感情で溢れだす。体はみわだが私自身が膝の上に乗っている感覚が確かにある。


 母親は左手でしっかりと私の腰を掴み押さえつけると、スカートを腰まで捲り上げた。 そして、ためらいもなくその下の水色のショーツをお尻の下まで引き下ろしてしまう。




(あ、あ、お尻を出されちゃった。お尻を丸出しに…恥ずかしいのにドキドキが止まらないわ)




 私の薄いお尻とは違ったみわの丸く大きなぷりんとした瑞々しい真っ白なお尻が突き出された格好で露になっているのが分かる。みわの恥ずかしさと怯えが伝わってきた。頬が熱くなる。




「約束守れない子は真っ赤になるまでお尻ペンペンて言っておいたでしょ?」




 母親がそう言うとみわの身体は私の意志とは関係なくその身を縮こませた。大きな胸とお尻とは違った小さな拳を必死に握りしめて、今から来る痛に怯えているのが心の内から伝わってきた。 


 


 パァンッ!




「いっ……」




ふいに私の丸出しのお尻に衝撃が走った。一瞬の鋭い痛み。思わず声が出た。




 パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!




「あっ…!いたっ…!んん…っ!うぅ…!」




 みわの母親が容赦なく振り上げた平手を私の、みわの丸いお尻へと次々と振り下ろしてくる。手加減なしの平手が落ちるたびに私は痛みに反応して声を上げてしまう。  




 パァーンッ!




「いったぁっ!」




 思わず顔を顰める。ぎゅっと目を瞑り、歯を食いしばって、強烈なお尻の痛みを耐えようとした。だが、次々と振り下ろされる平手に口からみわの可愛い声で悲鳴が上がり続けた。


お仕置きが終わるのをじっと我慢しようとしているが、お尻を打たれる度に声が漏れてしまうのだ。痛い、恥ずかしい、みわと一体となった私はそれらの感情を存分に味わった。




パシィンッ!パシィンッ!パシィンッ!パシィンッ!




「あぅっ!いぃっ!痛ぁい!ひっ!やぁっ!」




 当然痛みの全てが私の苦痛でもある。痛くてしょうがないと思いながらも、私はもっともっとと思っている。みわの感情とは真逆に。思いきりお尻を突き出さされて強くぶたれて苦痛の声を上げているのだ。興奮しない方がおかしい。


 部屋の外にも聞こえていそうなほど強烈なお尻を叩く音。お尻は左右の頂点辺りからあっという間に真っ赤に腫れ上がり、その痛みから逃れようと右、左、へとお尻をくねらせる。




「こら」




 バチンッ!




「痛ぁいいぃっ!」




 かなり紅く腫れ上がり出したお尻を逃がそうとしてしまう。状況に興奮しながらもみわの感情と同じく身体は素直に痛みから逃げようとしてしまう。すると、ひときわ強い一打がお尻の真ん中に落ちてきた。


 ヘアブラシだ。母親は横に置いていたヘアブラシのお仕置きに切り替えた。痛い。とてつもなく痛い。私の感情もそれ一色に徐々に支配されていく。楽しむ暇はない。止めてとは思わないけど。




 バチンッ!バチンッ!バチンッ!バチンッ!




「いぃっ!いったぁいっ!んぐっ!あぅっ!」




 手でお尻を庇おうとしても手を掴まれてしまう。それでも痛いから両足を振り上げて、お尻を庇おうとする。それをお仕置きし慣れている母親は巧みに避けながらヘアブラシが降ってくる。


 叩かれたお尻には手の平の痕とヘアブラシの痕が真っ赤になってついている事だろう。お尻が燃えるように熱かった。


 


「ああーっ!痛いいたいぃって…!やっ、ちょ、まってぇ!」


 


「待ちません」




 みわの我慢の限界を超えたのか涙声で必死にもう止めてと叫ぶ。お尻と同じく顔を真っ赤にして耐えようとするが、もう痛くてしょうがないといった感情が伝わる。お尻をくねらせ、身体を捻り、母親に訴えかけるがヘアブラシが止まる事は無い。




「やっ、やっ、やだっ!やだ、きゃんっ!?」




 バチィンッ!




 荒くなったいた呼吸の合間に必死になって叫ぶがそれは全くの無駄。私とみわの感情が重なってお仕置きから逃げたいと思うようになっている。お尻が痛い。ただそれだけだ。




「ごめんなさぁいっ!ごめんなさいぃっ!ああーんっ!」  




 ずるずるといお尻が下がるごとにみわの細い腰が抱え上げられて、しっかりと真っ赤に腫れ上がっているお尻を突き出させられる。私自身がそうされていると思うと胸が熱く苦しくなったが、そんな気持ちはたった一秒でどこかに吹き飛ぶ。




 バッチィンッ!




「ひぃーっ!?」




 元気で可愛くて明るいみわ。胸とお尻が大きくてスタイルがいい。皆の人気者が実は家では母親にこうやってお尻を丸だしでお仕置きされているのだから私にとっては最高のケースだ。


 だが、もう、ちょっと、いまはおしおきいやかも。ひぃん。




 バチィンッ!バチィンッ!バチィンッ!バチィンッ!




「ああーっ!いたいぃっ!むりぃっ!もうむりぃっ!」




「はいはい、すぐそうなるんだから。でも全然懲りないでしょ!?」 




 十分に腫れ上がっているお尻にさらに厳しいヘアブラシが降る。お尻はさらに真っ赤に腫れ上がり白い肌との境目がくっきりと分かるほどになっていた。暴れ過ぎてみわのセミロングの髪が涙とあぶら汗で額や頬に張り付く。




 バチィン!バチィン!バチィン!バチィン!




「ごめんなさぁいっ!ごめんなさいぃ!わあーんっ!」




 みわは、私は必死で泣き叫び、許しを請う。それと強烈な乾いた音だけが部屋中に響く。 これだけ泣いているのは自分かみわか分からないほど。叱られて泣くなんて普段の生活ではない事だ。




 パァーンッ!パァーンッ!パァーンッ! 




「ああーっ!んんん~っ!」




 右のお尻、左のお尻、お尻の真ん中に一打ずつ仕上げのヘアブラシが落ちた。体全体を強張らせて、泣き叫び、じりじりと灼けつくようなお尻の痛みに見悶えする。 




「ふぅ…、じゃあお尻叩きはこれくらいにしてあげるから、良く反省できるまで窓のとこでお尻を出したまま立っていなさい」




 痛みに頭が混乱している。お尻が熱くてズキズキとした。はぁはぁとみわの呼吸音だけが数秒聞こえるだけの時間。だが、私はまだ術を解かなかった。


 ぐすぐすとしゃくり上げながらみわはいつものようにお仕置き後の反省の為にのろのろと立ち上がった。そして、暴れて落ちた下着を足に絡ませたまま歩いていく。歩くたびにお尻が痛くてしょうがない。


 そのままスカートを腰まで両手でたくし上げて真っ赤に腫れ上がっているお尻を晒した。




「ちゃんと良いって言うまで立ってるのよ」




「はぃ…」




 全身が熱い。汗と涙と燃えるようなお尻。ぼーっとする私の背中に母親はそう声を掛けて、キッチンへと去っていった。みわは後悔と悲しみと少しばかりの拗ねた感情で溢れている。


 私はこれ、コーナータイムを味会う為に術を解かなかったのだ。お仕置きの後半はもうお尻がただただ痛くてお尻を叩かれたくないという感情しかなかったが、これで少しばかり落ち着ける。 


みわの意識は、というか私もだがお尻が痛いのだろう、もじもじとお尻を震わせながら俯いてじっとお尻を晒したまま反省の姿勢を取っている。


 


私の意志とは関係なく、涙が次から次へと流れる。ズキズキとするお尻を晒したまま。そっと、少しだけ右手が延ばしてお尻を擦る。とんでもない熱さだ。パンパンに腫れ上がっている。お尻を剥き出しにされて、硬い木のヘアブラシで何十回も叩かれたのだから当然だ。




「いたた……しかし、これがまた…なんとも…」




 思わず涙声で呟く。明るい美少女がお仕置きをされて反省させられる。これだ。これを私は味わいたくてこの術を行使したのだから。薄く窓に映る自分の、みわの身体。抜群スタイルの美少女がお尻を出したまま反省させられているのが見える。萌えないわけがなかった。


 


















「はい、いいわ。お尻しまいなさい。次はゲーム禁止とお尻叩き両方だからね」




 お尻の痛みに苛まれながらも、その状況を味わっている内に十数分経っていたのだろう、ハッとしてそこで私は術を解いた。


 その瞬間風景が突然自分の部屋に戻った。むくりと起き上がり、窓の外、みわがいる方向を見た。みわは違和感なく自分がただお仕置きをされたとしか思わない。


 


「あ~、痛かった。お尻熱い~」




 私はみわと同じく真っ赤に腫れ上がり痛くてしょうがない自分のお尻を擦った。ヒリヒリを通り越して、ズキズキとする痛みの残滓を味わう。


 この術の(良い所)は思念を写すとその写した相手の触感が自分にも帰ってくるという所だ。一種の呪詛返しのようなもの。




「いや、やっぱり母娘のお仕置きは萌えるね。お姉様系もイイけど、やっぱ王道よね~」




 下半身が燃えるように熱い。後ろも、そして前も。自分の状況に私は濡れていた。めちゃくちゃに。私はパンツと下着を脱ぎ捨てると術で稼いで買った大型のソファに寝っ転がった。後はもう説明はいらない。私は燃えるように熱いお尻と前に指を這わせてたっぷりと楽しんだ。

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