概要
もう一度、お前とローマを見たかった
中高緯度地帯が急速に寒冷化し、人類が赤道付近に移住を始めた近未来。
強いられていた南北の秩序は崩壊し、新たな領土化と植民の波が世界を襲った。
混乱の中で商人として財を築いたフランス人の青年トマは、カトリック教徒の多いボルネオ島北部に、ラテン諸国から逃れた人びとの入植地を作ろうと目論む。
しかしその計画の途上で、幼いころから行動を共にしていた日本人青年トビオが姿を消した──
栄光に満ちたヨーロッパを追われたトマは、いつかトビオとともに、氷に閉ざされたローマをもう一度訪れたいと願う。
しかし気候の変化がもたらした世界は、トマに歴史の清算を求めようとしていた。
※SFメディアKAGUYA PLANETの「気候危機」特集の公募に応募した作品です。
強いられていた南北の秩序は崩壊し、新たな領土化と植民の波が世界を襲った。
混乱の中で商人として財を築いたフランス人の青年トマは、カトリック教徒の多いボルネオ島北部に、ラテン諸国から逃れた人びとの入植地を作ろうと目論む。
しかしその計画の途上で、幼いころから行動を共にしていた日本人青年トビオが姿を消した──
栄光に満ちたヨーロッパを追われたトマは、いつかトビオとともに、氷に閉ざされたローマをもう一度訪れたいと願う。
しかし気候の変化がもたらした世界は、トマに歴史の清算を求めようとしていた。
※SFメディアKAGUYA PLANETの「気候危機」特集の公募に応募した作品です。
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