第90話 友だちックス
俺との強制仲好しを終えたゼル姉さん。俺が止めさせるために立ち上がろうとすると彼女は俺の胸板を両手で押さえきたので、立ち上がれずそのまま最後までイッてしまった……。
一戦交えたあとの彼女の柔肌からは汗がにじみ出て、とにかくエロい。最高潮を迎え、果てたゼル姉さんは俺の胸にもたれかかり、荒い吐息を漏らしていた。
「こんなのって……」
逆レ○プだろ……。
友だちとしてはゼル姉さんのことは嫌いじゃない。だけどやり方がいつも強引すぎるからメルフィナからざまぁされちゃうんだ。
そんなことを思ってるいると当の本人は俺の気持ちなど知る由もない、といった感じで後ろを向いて、まるでブラジャーをつけるように貝殻ビキニの紐を結んでいた。
まだアンダーを身につけていない白桃のような美しい彼女のおしりに目が釘付けになってしまう。まあそのなんだろう、貝殻ビキニアーマーをつけたところで彼女のおしりには紐くらいでしか覆われていないんだが……。
事後のゼル姉さんの着替えに気を取られてしまっていたが、俺はあることに気づく。
「うーっ!」
俺は指で摘まんだ物を見て、唸りながらぽりぽりと頭をかいた。摘まんだ物は俺の息子から外したゴム。中にはたっぷり注がれた俺の性欲が集まっている。
「なんだかんだ言って、トウヤは私に欲情しているじゃないか」
くくく、と俺を嘲笑うゼル姉さんに苛立ちを覚えた。
「身体は気持ちいい! 心は痛い」
「なんだそりゃ?」
メルフィナと日影さんは帝国の有力貴族の切り崩し工作に奔走しており、俺たちは言わばその目くらまし。二人と別行動をいいことにゼル姉さんとしっぽりずっぽりというのは気が引けたのだ。
だが俺は彼女を怒るに怒れない。ゴムをちゃんと着用してスるというゼル姉さんなりに二人に遠慮している節はあったから。
「メルフィナの気持ちに配慮しているところは評価したいと思う……」
「当たり前だ。メルフィナは私の唯一無二の友、齟齬はあったが、それが解消した今、私はメルフィナを大切に思っている」
俺は正直言って、ゼル姉さんの友誼に厚いところはとても好ましいと思っている。むしろ愛しいと言った方が正しいのかもしれない。
「だから早くメルフィナと妙子を孕ませろ! そして私と生で鍛錬するんだ!!!」
「鍛錬?」
「そうだ、もしかしたらゴブリンやヲークに犯されても屈服しないように、トウヤと鍛錬するのだ」
ビキニアーマーを装着したのにゼル姉さんはまたおしりをふりふりさせながら、俺に迫ってきていた。
さっき思ったことをすべてデリートしたい……。
「メルフィナと約束しただろ、抜け駆けはなしだと」
「ううっ……私はトウヤのことが……」
「気持ちは分かるが、俺はメルフィナを裏切れない。戻ったら、みんなで仲好しするから」
「ホントか? 嘘じゃないだろうな? 期待しているぞ!」
「ああ!」
あれだけ激しくされて「こわれりゅぅぅーー!」とか言ってたはずなのに、また求めてくるとかゼル姉さんはもしかしてドMなんだろうか?
それはともかくウサギ肉……。
俺は脱がされてしまった下半身を見て思う。確かに精が付くというのは間違いなさそうだった。
そこからさらに進むと……。
ゼーコック領に設けられたら砦を兼ねた検問所のような場所に着いた。
「ゼ、ゼル将軍だーーーーーーーーーーッ!!!」
砦の物見台からゼル姉さんを恐れるような声がこだましてきていた。するとわらわらと兵士たちが集まってきて、俺たちは完全に取り囲まれてしまう。
「くっ!? 罠だったのか!?」
俺が太刀の柄に手をやり、抜刀の構えを取ろうとしたときだった。
「待て、トウヤ。その必要はない」
ゼル姉さんが俺の前腕に触れて制する。すると俺たちを取り囲んでいた兵士たちは一斉に
「「「「「「ゼル将軍のお帰りを待ちわびてしておりましたーーーーッ!!」」」」」」
―――――――――あとがき――――――――――
ちょっと残念なお知らせです。昨日はゴムの日でした……。惜しいことに一日遅れてしまったのです。そんなことは気にせず、作者はぶりばり健全叡智を書いていきたいと思います。
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