第71話 嫁メイドと仲好しする3

 慈愛に満ちた聖女の微笑みとドスケベ恵体が同居しているメルフィナは半裸で俺に訊ねてきた。


「大丈夫ですか? 痛くないですか?」


 俺のズボンを撫で心配してくれるメルフィナ。ただでさえ、恵体で迫らているというのに指の長い白く透き通った美しい手で腰を撫でられ、さらに興奮してしまう。


 メルフィナからあふれる涙を啜ったときは「そんなところ汚いのに……」と言っていたが、俺はそのまま彼女に言い返したくなる……。


「お召し物を脱がせますね」

「あ、ああ」


 半裸のメルフィナはぷるんぷるんとたわわを揺らしながら、カチャカチャと音を立てながらバックルを触り、ベルトを外した。彼女は俺のズボンと下着を下ろし終えると俺の腰に耳と頬をぴたりとつけて、俺の身体を愛でていた。


「旦那さま、いきますね。痛かったら言ってください」

「うん、ありがとう。メルフィナ」


 俺はメルフィナの優しさに包まれる。


―――――――――自主規制―――――――――


 しまった! バナナがぬるぬるメロンの間に挟まってしまった……。


―――――――――自主規制―――――――――


「メルフィナっ!?」


 治癒を終えたメルフィナだったが俺からあふれた出た膿をすべて、嚥下してしまう、だが彼女は涙目で少し咳き込んでいた。


 彼女の背中をさすっていると……。


「ありがとうございます。いつもより濃かったみたいで……旦那さま、あまりご無理せずに腫れてしまったたら、すぐに言ってくださいね」


 平静を取り戻したメルフィナは逆に俺を気づかう言葉をかけてくれたのだ。俺は良心の呵責にたえられなくなり、彼女を抱きしめながら真実を打ち明けた。


「メルフィナ……ごめん。いままでキミを騙してきたことを謝らないといけない」

「旦那さまが私を騙すことなんて、ありえません!」


「よく聞いて。俺の怪我はとっくに治っていて、腫れるのは怪我のせいじゃないんだ」


 くすくす……くすくす……。


 真実を打ち明けた途端メルフィナの身体が小刻みに揺れて、笑うのをこらえているような息が漏れ始める。


「うふっ、そんなことお気になされてたんですね……。大丈夫ですよ、アンドレアが教えてくれてましたから」

「えっ!? それって……まさか知ってて、俺の治癒を……」


 俺の腕に抱かれたメルフィナはこくりと頷く。俺のスケベ心を見透かされていたことに羞恥を覚えていると彼女はぷくっと頬を膨らませたあと俺に告げてきた。


「それよりも旦那さまがそんな小さなことを気にされていたことが悲しいです。私は旦那さまのことが好きで治癒も仲好しも好んでしていることなんですから!」



 すべての衣服を脱ぎ捨て、俺とメルフィナは生まれたままの姿でベッドにいた。メルフィナは俺の腰の上に跨がり、天使のような微笑みを浮かべ、伝えてくる。


「大好きな旦那さまを愛でられてうれしいです。そんな旦那さまが私を愛でてくださる……最高ではありませんか?」


 メルフィナがゆさゆさと前後するものだから、彼女のおしりと俺の腰が擦れ合い、また再生エネルギーが溜まってこようとしていた。


 エネルギーがチャージされたところでメルフィナは俺の腰から身体を退けて、治癒を始めようとしている。だがメルフィナ自身も俺とすり合わせを行ったせいで、また泣き出しそうになっていた。


「二人でいっしょに慰め合えば、待ってなくていいと思うんだけど……い、いや……かな?」


 メルフィナとお互いの大事なところを舐め合うとか言ったら軽蔑されてしまうと思いつつも俺は肥大化した欲望を抑えることができなかった。


 メルフィナのせいにしたくはないが彼女のお露をすすって猿並みに知能が低下して本能の赴くままになってしまったのかもしれない。


「旦那……さま……?」

「おしりをこっちに向けて。俺が拭いてあげるからね。メルフィナは俺を治癒してほしい……」


 これを最初に数字に喩えた人は天才だろう。


「旦那さまの聡明さに驚いてしまいました! そんな素晴らしい方法を思いつかれるなんて!」


 だがメルフィナは俺が考え出したように思ってしまっているようだった……。また齟齬が生じてしまったような気がするが、そんなことより俺はメルフィナと仲好ししたかった。


 ぷりんとしたかわいいおしりをこちらに向け、メルフィナは俺の治癒を始めようとしてくれている。


―――――――――自主規制―――――――――


 6を上下逆さまにすると9になります。


―――――――――自主規制―――――――――


 別に先イキ勝負をしていたわけじゃないが、メルフィナが先に俺の顔を涙まみれにしてしまう。それでも努力家の彼女は身体を震わしながらも、治癒を成し遂げていた。


 なんて健気なんだろう……。


「す、スゴいれす……らんなしゃまの……拭き拭き……」

「いや、メルフィナの方こそ、どんどん治癒力がアップしていると思うよ」


 二人でベッドに寝転び、互いの健闘を称え合った。


 だが冗談ではなく、メルフィナの治癒により賢者になるどころか、俺の下半身は遊び人のままだった……。


 俺は四つん這いの姿勢でメルフィナの上に跨がった。彼女と目が合うと顔を赤くして恥ずかしそうに目を逸らす仕草がかわいくて溜まらない。


「エルフは長命ですが、子ができにくいのです。特に人間との赤ちゃんは……」

「そうなんだ……」

「だから! 旦那さまにはたくさん愛されたいです!」


 恥ずかしそうに俺の目の前でM字開脚して、お披露目してくれたメルフィナ。


 ここで彼女の期待に応えなきゃ、男じゃない!


 本能に素直に従うと、俺の雄しべとメルフィナの雌しべがキスをしていた。


「いくよ、メルフィナ」

「はい、いつでも来てください」


―――――――――自主規制―――――――――


 ボクシングって確か12ラウンドでしたよね?


―――――――――自主規制―――――――――


 チュンチュン♪ チュンチュン♪


 陽が昇り、鳥がさえずる。


 夕方から始めたまでは良かったものの、メルフィナに求め続けられて、一睡もせずに朝を迎えてしまった。


 そんなメルフィナは俺の胸の中ですやすやと安らかな寝息を立てて、夢の中である。


 メルフィナと十二回戦を超える仲好しを終え、大賢者となった俺はあることを思い出した。


 あれ? 今日って、メルフィナとゼル姉さんの再戦の日じゃなかったけ?


―――――――――あとがき――――――――――

シーン自体は自主規制させてもらったんですけどね……大丈夫か、これ? 危なそうな表現はカット、修正させていただきました(4月10日)

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