第7話 NTRされた愛弟子

――――【あきら目線】


 ボクと刀哉が初めて出会ったのは、ボクのパパが刀哉の父親の刀剣を買い付けに行ったときに連れていってもらったときだった。


『あきら、我々は大事なお話があるから二人で遊んできなさい。商談を立ち聞きするようなことがあってはならないよ』

『はい、パパ!』


『刀哉くん、うちのあきらをお願いするね』

『うん、分かった』


 パパがなぜ無骨でおよそ美術的価値のない刀哉の父親の刀剣を求めた理由は未だに分からない。遺言もなかったし、ママもそれについては触れようともしなかった。


 パパが売買した刀剣の記録簿を見ても、どこにも見当たらない。恐らく刀哉の父親に頼まれて、仕方なく二束三文で買い取っていたんじゃないかと。


 伊勢刀磨……刀哉の父親で刀工としての技術は人間国宝にも匹敵するって言われていたけど、己の作風に固執していた頑迷な人物だ。本当に親子揃って、愚直を通り越してうつけ者としか言いようがない。


 ボクならパパのように慈善事業のようなことはしない!


 顔を手で覆うと途端に笑いが込み上げてくる。


 ボクの願いに応えない刀哉。


 だったら、こっちも本気だしてやったら、こうもあっさり上手くいくなんて拍子抜けだ。


「あはははっ! ついに刀哉から愛弟子を奪ってやったよ」


 ボクは刀哉の家から帰る途中、人目も憚らず小躍りしながら村山村での住まいに戻ってきた。


 住まいに戻るとメイドたちがボクを出迎えてくれる。先に住まいへ来ていた名前はそう優希……だっけ?


 メイドたちは優希を応接室へ案内してくれていたようで、ボクの顔を見るなり彼女は立ち上がった。


「本当に約束は守っていただけるんでしょうね」

「もちろんだよ、キミが刀哉の下を離れてくれるなら、彼の工房を支援するよ」


 いまどきの子にしては健気だねえ。


 刀哉に向ける眼差しとボクに向けるものとは雲泥の差。キッと睨んでまだボクを信用していないことがありありと分かる。


 でも残念。


 ボクのところに来てしまったことを彼女はきっと後悔することだろう。はっきり言って彼女がどうなろうと知ったことじゃない、目的は刀哉から彼女を引き離すことなんだから。


「さあご両親が心配しているよ」

「私はもう成人していますから……」


 刀哉みたいに自分のやりたいことをやって、身を滅ぼすような男に尽くすとか、成人してるのに分かんないとか許されないって!


「それでもご両親にとっては優希ちゃんは大切なんだよ」

「いい加減、もう放っておいてほしいんです。私は私なんですから」


 ふ~ん、じゃあ手出ししてもいいってことなんだ。



 さてと……彼女には刀哉に言えない秘密を共有してもらおうかと思う。


「ねえ優希ちゃん、疲れたでしょ。ちょっと休憩しない?」

「まだ二〇分も走ってませんから大丈夫なんですが……」


「そう言わずに。急に催してもこんなところじゃ無理でしょ」


 適当な理由をつけて、ボクは暖簾のついた駐車場の入り口へ車を走らせた。


「えっ!? ここって……約束が違うじゃないですか! なにも手を出さないって」


「安心して。キミが刀哉のことを想ってることはボクが一番知ってる。だからキミのご両親を説得して、なるべく刀哉のそばに居られるように取り計らったことを忘れたのかい?」

「それはそうですけど……」


 弱味を握れば人は渋々でも応じざるを得なくなる。これでボクは数々の事業を成功させてきた。ちろん欲しいものはなんでも……。


 そのボクに逆らう者がただ一人いる。


 刀哉だ!!!



 受付を済ますと優希をベッドに押し倒した。


「や、止めてください! なんの冗談なんですか! 私帰ります!」

「無駄だよ、誰も助けに来ないから。キミだって刀哉からずっとお預けされて、溜まってたんじゃないか? じゃないともっと抵抗してるはずだよ」


 じたばたする彼女の足を膝で当てて黙らせ、スカートに手を差し込んで下着を撫でた。そのとき頬を赤らめ電気が走ったように彼女の身体が震えたが、すぐに否定の言葉を口にする。


「そんなことありません! あなたが私を騙すような形で連れ込んだだけです」

「ふん、口ではなんとでも言える」


 両手を押さえ馬乗りになっているがくねくねと腰を動かして優希はボクに抗う。


「ふ~ん、やっぱりキミは刀哉のことが好きだったんだね。うれしいよ」

「うれしい?」

「ああ! 刀哉から一つ大事なものを奪えるんだから!」


 開き気味のブラウスの襟に手を差し込んで、一気に引くと……。



 ビリビリビリィィィーーーーーーーーッッ!!!



「ご開帳ぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!!」

「い、いやぁぁぁぁっ!!!」


 ブラウスどころかピンク色のかわいらしいブラまで外れて、ボクの目の前には小振りだが形の整った乳房が顔を出した。


 すぐに優希はボクに見せまいと手で覆う。


 無駄な抵抗だと知らないらしい。


 まだ男を知らないウブな子だってことが痛いほど分かる。ボクは乳房に無関心を装い、首筋と耳を責める。


「ボクには分かるんだよ、女の子が感じちゃうところがね」

「いやっ、いやっ!!! そんなところ、触れないでくださいっ! と、刀哉さんっ! 刀哉さん!!! た、た、助けってっ!!!!」


―――――――――自主規制―――――――――


撫で撫で♡ どこのナニを撫でいるのかは内緒♡


―――――――――自主規制―――――――――


 ボクにイカされたばかりの優希の息は荒い。


「どうだい? 気持ち良かっただろ? でも本番はここからだからね」


 抵抗する気力を失った優希。ボクは彼女の濡れたショーツをはぎ取ると自分も合わせてYシャツとズボンを脱いだ。もう一枚、ピチッと締まった下着を脱ぎ捨てると優希はボクの身体の一点を凝視し、固まっている。


「えっ!? おっきいぃ……なんなんですか、それは……」


 ボクの身体を見た彼女は驚愕していた。それはそうだろう、これから彼女に誰が主人なのか分からせないとならない。そのためのボクの身体なんだから!


「さあ、たっぷりかわいがってあげるからね。ボクの親友、刀哉の愛弟子だから特別に……」

「い、いや……やめて、やめてください。お願いですから……いやぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!」


 すべてキミが悪いんだよ、刀哉なんかを好きになってしまうから……。


―――――――――あとがき――――――――――

早々にフグー不遇レンな優希ちゃん(・_・、)

なんてことだ……NTR回はあれだけ重かった筆がビャンビャン走るではないかorz

あきらにはどんな刑罰が相応しいか、またご感想いただけたらありがたいです。

例:男の娘の刑(断○)

ついでにフォローとご評価を挿入してくださるとうれしいです。

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