パーティー結成


「パーティーを組みたいと…」


「はい!冒険者を続けていくには1人だと大変ですし今のうちからパーティーを組むことで連携のいろはも覚えらると思っているので…。

もし組むなら冒険者になりたてなので同じくまだ日が浅い人と組むよりは多少の心得がある人と組みたいと思ってますね!」


「確かにそれもそうですよね。ソロで冒険者をやって行ける人なんてひと握りですしね。

 わかりました。それではこちらの方でパーティーの募集をしてみますね。ただ、人が来るかは分からないので期待しすぎてはいけないですよ。」


「本当ですか!ありがとうございます!」


「ではとりあえず2日ほど待っててください。」


「わかりました!」


 クロノは無事にパーティーのことをブランに話し手続きまで行ってもらうことが出来た。


 とにかくクロノはパーティーが決まるかもしれない2日後まではいつも通りスライム狩りを行うことにした。



 ――――――――――――――――――――――



 2日後



「おはようございます!ブランさん!」


「クロノさん!待ってましたよ〜。クロノさんとパーティーを組んでもいいという方が来たので早速顔合わせしますか?」


「ほんとですか!なら早速お願いします。」


「かしこまりました。では呼んでくるので少し待っててください。」


「わかりました。」


 少し待つとブランさんと一緒に1人の冒険者が来た。


「おまたせしました。この方がクロノさんとパーティーを組んでもいいというクリステアさんです。」


「君がクロノ君か。ボクはクリステア、どうかクリスと呼んで欲しい。冒険者ランクは一応ゴールドだから腕に関しては信頼して欲しい。

 君のことはブランさんから聞いたよ。能力のない魔剣を持っているんだってね!ボクがパーティーを組む条件はその魔剣を見せてくれることだよ。どうかな?悪い条件じゃないと思うけど。」


 パッと見は中性的だが喉仏がないところを見るにおそらく女性なのだろう。

 髪の毛は茶色がかった黒髪のショートヘアで顔立ちは可愛いと言うよりはかっこいい系だ。服装は冒険者なだけあって動きやすそうな服装だ。見た目的には盗賊のような感じである。

 そして絶壁だ。紛うことなき絶壁だ。


「クリスさんですね!もちろん魔剣を見ることは構わないよ!その条件で俺みたいな新米と組んでくれるなんて、感謝しかないよ!」


 クリスの破格の条件にクロノはびっくりしつつもありがたいと思いつつパーティーを組むことを了承した。


「2人ともパーティーを組むのに異存はなさそうですね。なら早速依頼をこなしに行くのはどうですか?

 流石にパーティーを組んですぐほかの町に行くというのは危ないですし。」


 パーティーを組むことになった2人を見てブランは1つ提案をした。


「確かにそれもそうだな。1週間くらいは慣れるためにもこの町で依頼をこなすのがいいかな。それとボクのことはクリスさんじゃなくてクリスと呼んでくれて構わないよ。あとは…タメ口でお願いするよ。

 パーティーなんだからよそよそしさがあるのは嫌だからね!」


「わかり…わかったよクリス。俺のこともクロノって呼んでくれ!」


「それじゃあ早速依頼を受けに行こうか。まだ初日だし今日は簡単な依頼をこなすことにしよう。

 そうだな…スライム討伐とかどうだい?クロノも得意だろうし互いの役割とかも色々試せるだろうしさ!」


「俺はそれでいいよ。」


「ということでブランさん。スライム討伐の依頼を受けるよ。」


「かしこまりました。ではお気をつけてくださいね!」


 そうしてクロノとクリスはパーティーを組んで最初の依頼をこなしに行くことにした。


 ――――――――――――――――――――――


「そうだ。依頼をこなす前に昼ごはんを食いがてら親交を深めないかい?」


 依頼に行こうとしたクロノにブランが提案をした。

 それはクロノにとってもありがたいことである。いくらクリスが強いとはいえ何も知らない状態だと万が一があるからだ。


「もちろん構わないよ。お腹も空いてるしね。」


「よしっ!なら早速ボクのおすすめのおみせにいこう!」


 そう言ってクリスはクロノと一緒にお店に向かっていくことになった。





「ここがボクイチオシのお店だ。値段はちょっと高いけどオーク肉料理がとても美味いんだ。きっとクロノも気にいると思うよ。」


「こんな店俺だけじゃなかなか来れないな。ありがとうクリス!」


 クリスがおすすめしたお店はこの街ではちょっとした高級店である。その理由はオーク肉にある。

 オーク肉は市場によく出回るが日持ちしないため新鮮なオーク肉をしっかりとした調理で食べるというのがなかなかに大変なのだ。そのため新鮮なオーク肉を食べられるお店は高級店となる場合が多い。


「よし。なら早速中に入ろう。」


そう言ってクリスとクロノはお店に入っていったのだった。


 ――――――――――――――――――――――


 補足


 クリスの服装はドラクエXIのカミュの妹であるマヤみたいな服装だと考えてくれればいいです。

 キャラ描写がそこまで得意では無いのである程度の見た目は本編に、服装などの詳しいことは補足にて例えなどを出して表していきたいと思います。

 

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魔剣使いの終末戦争 スパルタンEX @gerogerosama0608

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