第9話
———ピンポーン♪
朝食を食べ終え、くつろいでいるとインターホンがなった。
「あ、来たみたいだね」
「そのようですね、私が出てきます」
「私も行くよ、友達との久しぶりの再会だしね」
「畏まりました。」
私はエリナと一緒に玄関へと向かう。
玄関につき扉を開けるとそこには私の親友、如月玲奈と東雲里奈がいた。
「久しぶり、優菜、エリナ。会いたかったわ」
「優菜様とエリナ久しぶりー」
「会いたかったよ二人とも! さ、入って」
私は二人を家の中へと案内する。
その間二人は興味深そうに家の内装を見ていた。
リビングに到着するとエリナが用意していた紅茶とコーヒーをテーブルの上に置き、それぞれのカップに上品に注いでいく。
「ありがと、エリナ」
「エリナーありがとー」
「悪いわね、任せてしまって」
「いえ、お客様ですので」
全員の元にカップが置かれた。
私は改めて久しぶりに会う幼馴染を見る。
玲奈は昔はかなり甘えてきたイメージだが今はクールな雰囲気を纏っていて体も私より育っている。主に胸とお尻が……。
少し悔しいがここは素直に幼馴染の成長を祝っておこう。
里奈は昔のイメージとさほど変化はない。身長も私より低い。だが確実に成長していた。
「外からもすごいと思ったけれど新居すごいわね」
「でしょ? お父様が入学祝いでプレゼントしてくれたの」
「相変わらずお父様に溺愛されてるわね。」
「ちょっと甘やかされすぎてるかもしれないけどね」
私が唯一の一人娘だからか、お父様とお母様からはすごく溺愛されている。
お父様は私が誰かと結婚するのは嫌だと喚いたがその度にお母様に怒られていた。
だが本当にいい家族だ。
私はあの人たちを両親に持てて心から幸せに思う。
「優菜、エリナ。天慶学院合格おめでとう。私はすごくうれしいわ」
「ふふっ、ありがと。玲奈と里奈こそ、合格おめでとう。これで約束は果たせたね。」
7年前のあの日の約束。かならずこの四人で天慶学院に入学すること。その約束が無事果たされた。
来週から始まる高校は初めての玲奈との高校生活だ。
「ええ、これでみんな揃って天慶学院に通えるわ。二人ともありがとう高校生活全力で楽しみましょ!」
「うん、本当に楽しみ!」
「私もです」
この四人ならきっとどんなことがあっても大丈夫。そう思えるほど信頼できる。
「じゃあ、あなたたちの新居のルームツアーをしてくれる? 私すごく気になってたの」
「勿論だよ、じゃあ行こうか」
「私二階気になる! 早く! 早く! 」
「里奈、あまりはしゃがないでくださいね」
「むぅ……わかった」
私はこの時間が心地よいと思いつつ玲奈達を連れて新居の案内を始めた。
【あとがき】
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大企業の社長令嬢に転生したら愛が重たい完璧メイドにメス堕ちさせられていた件 ぷらぷら @1473690623
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