全体の物語の構成が上手いのに加えて、単話で読んでも平坦にならない描写

全てを失って死ぬために進む主人公が、顔も見えない不特定多数の人間が自分に生きて欲しいと願い応援してくれる状況に生きることを始めようとする、再起の物語として凄く良い一つ目のダンジョン編でした。
主人公が庇護欲くすぐる。

1章で主人公の再起とか決意を描くと先が長いアフターストーリー化しがちなんだけど、伏線ばら撒きながら彼女面強火オタクだった先輩がヒロインとして主人公の好感度を稼ぐ形からスタートする辺り今の章も構成が上手く。主人公が生きることを始めた先の物語も良さそうで安心。