第2話「日常」
いつも通り毎朝五時半のアラームで起床し、身支度を整え朝食を取っている時、
ふとつけたテレビにSHINESEの新曲リリース日が決まったという報道が出ているのを見て、リリース日は帰ってからの楽しみになるぞと思い、今日も一日が始まった。
「何気ないいつも通りの生活を送っている時が一番楽」という黒山の言葉通り今日からは企画のメンバー発表、企画採用日の日だった。
ここではスタッフ、音響、SHINESEのメイクスタッフ、会場誘導など様々な役職に割り当てられることもあって会社の雰囲気は異様なものだった。
一人ずつ名前で呼ばれ役職が決まって行く中でこの人生一番の幸運が僕を味方してくれたのだ。
「次、白咲。今回はお前をSHINESEのマネージャーとして任命する。」と黒崎が行ったその時は実感がわかなかった。何しろあのSHINESEのマネージャー?!。というほかなかった。
後に聞いた話黒崎が会社の役員会で白咲が毎日夜遅くまでこのライブの企画を考えていたことを伝え頭まで下げてくれたことを知った。
この事を聞いた僕はすぐに感謝の気持ちを黒山に伝えた。
「お前の努力がこの結果に繋がったんだ、自分を褒めろ」の黒山の言葉に涙をこぼしたのを今でも覚えている。
この知らせはすぐに同僚に広まり、みんなからは「まさかお前に先を越されるとは思ってなかったよ。いーよなぁ、あのSHINESEのマネージャーだぜ、こんな幸運ってあるもんなんだなー。など褒めてるのか妬んでるのか分からなくなった。でも素直に嬉しかった。
バカバカしいけどこれからは身なりにも気を使うようにし髪型やスキンケアーを丁寧にし変な人と思われないように最新の注意を払っている。推しのマネージャーということもあって仕事にも身が入るようになり、引き渡しの時までより一層頑張った。
次回はマネージャーデビューです。
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次回もお楽しみに。
ファンの僕の夢の恋物語「君に気付いてほしい」 古国 @orugaituka
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