ハニーローズ  ~ 『予知夢』から始まった未来変革 ~

作者 悠月 星花

90

33人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

物語のヒロインがとても魅力的です。
あまりにも悲しく、重たい運命を背負っているにも関わらず、彼女は明るく前向きに生きています。普段の彼女を見ていると、予知夢のことを忘れそうになるくらいです。
お転婆、じゃじゃ馬ーーでも心優しくて頼もしい。彼女の周りのキャラクターも魅力的です。(私は彼女のお兄さんが好きです)

読んでいると元気になれる、大好きな作品です。

★★★ Excellent!!!

【簡単なあらすじ】
ジャンル:異世界ファンタジー
それはトワイス国を舞台に巻き起こる。
この国のある侯爵令嬢である主人公は10歳の時に予知夢を見ることが出来るようになる。その内容は国の未来さえ予言するものであった。主人公はある2つの選択肢を持っていた。それは自分自身が幸せを感じられる未来と、大切な人を守れる未来。主人公の選んだ選択は、やがて大きく未来を動かすものとなる。未来に繋ぐための物語が、今始まる。

【物語の始まりは】
始まりは娘の戴冠式から。この物語は予知夢を見ることのできる母と娘二代に渡る物語であり、プロローグの後は母の幼少の頃の出来事へと移る。恐らく、娘の代で起きる出来事と深く関わるのであろう。長い母娘の物語はこうして幕を開けていくのであった。

【舞台や世界観、方向性】
あらすじにもある通り、母は予知夢を見ることができる。
主人公の暮らす国を含む三国がある帝国から攻められ戦争となる。この物語は予知夢によって予め起こることを予測し、危機(大切なものを失う未来)を回避する物語。

【主人公と登場人物について】
母の幼き日から始まっていく。恐らく母がどんな幼少期を過ごし、家族がどんな人々だったのかが重要なのだと思われる。母には兄がおり、10歳の頃から予知夢を見るようになる。
母の物語での主人公は侯爵令嬢ではあるが、お転婆だからなのか少し砕けた話し方(口調)が印象的である。(4話からの印象)
彼女を社交界デビューの時にエスコートしてくれるのは幼馴染みでトワイス国(主人公の暮らす国)の宰相でサンストーン公爵の一人息子。彼女と仲の良い友人は、彼の他には第一王子。3人の関係がどのように変わっていくのか(変わらないかも知れないが)も見どころの一つなのではないだろうか?

【物語について】
プロローグの後、母の物語へ。この物語で重要なのは”予知夢”だと思われる。いつ頃から予知… 続きを読む