第8話 あっさり
まあこうして僕の初陣はあっけなく終わってしまったわけ。のちにこれで戦った相手はかの有名な今川義元だって知るんだけど、これはまた別の話。
とりあえず、それから暫くは平和に過ぎたんだ。問題になったのはある夜。
僕が厠に行こうとしている時の話だった。(厠っていうのは今で言うトイレのこと)なんだか茂みからカサコソって音がしてヒソヒソ話す声が聞こえてきたんだ。
「ここのルートを突けば織田は一発よwww」
この会話を聞いた僕はすぐさま上様に知らせた。驚いたことに上様は「ここ」がどこのことか一瞬で分かっちゃったみたい。流石だよ。
「きっと今川の一軍だろう、よくやった」
上様からお褒めの言葉をいただけるなんて嬉しすぎてないちゃうよ、まあ泣かないんだが。
2週間後くらいに本当に今川の一味が攻めてきたようだった。上様の頭の回転には感服するしかないよ。まあ今回は僕のおかげなんですけど。
上様はきちんとその功績を認めてくださって、僕は足軽大将に就任した。
これからの戦が楽しみすぎるよ。
転生したら第六天魔王の部下になりました!? 帷 @tobari_mga
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。転生したら第六天魔王の部下になりました!?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます