軽妙な文体。熱い戦闘描写。秀逸な世界観。ヒロインと相棒の魔導書との掛け合い。設定に真新しさはありませんけど、完成度の高い物語が、王道ファンタジーの屋台骨をがっちり支えています。世界観よりもキャラクターが主である。書き手の端くれとして、勉強させてもらう意味もありますが、一読者としても楽しませてもらいたい。そう思える作品です。
登場しているネコが気まぐれでとてもかわいいです。ヒロインの壊れっぷりな強さもスカッとするし、無頓着な感じも面白いです。ワケアリな旅で、ダークファンタジーな空気感がありつつも、コミカルで読みやすいです。旅はまだ始まったばかりみたいで、1冊目の悪魔の書を見つけて燃やすまでの、敵との戦いと人々の救いが描かれていますが、今後が楽しみです。近々、連載再開だそうです。
まず最強すぎる主人公エレンさん。500年眠っていたのと王国の姫様というのが相まってなかなかの世間知らず。それとコミカルな展開が程よく混ざってとても面白かったです!