久里 琳様
氷上の楽園。透明で美しいけれど、いつ壊れるかわからない、儚い世界ですね。
一緒にいられるためには黙しているしか無いという思いが切ないですよね。
対する龍君も、蒼多君の好意は心地よくて、承認欲求を満たしてもらえているのではないかと、そんな風に思いました。
どちらも青春あるあるの感情ですが、蒼多君は超える山が大きいですね。
とても繊細な筆致で素敵な物語でした。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
透明で美しいけれど、いつ壊れるかわからない。氷上の楽園という言葉が、ぴったりだと思いました。
一緒にいるためには前へ進んではならない蒼多と、その思いに応えることは決してないけど好意を寄せられることには満更でもなさそうな龍。どちらがしんどいかと言えば、断然蒼多の方ですね。
繊細で素敵な物語とのお言葉、うれしいです!
若く健康的でどこか可愛らしくもある少年たちと、同じ方をどうしても向けない息苦しさを抱える蒼多と。
密かに想いを寄せる龍とのやりとりがこれまたリアルな距離感で、切なくて苦しかったです。
ちょっとしたことで今のバランスが崩れてしまうかもしれない、だけどその危うい状態こそ現状最大の悦びを得られるものでもあるんですよね……
繊細で、素晴らしいお話でした!
作者からの返信
応援ありがとうございます!
ふたりのやりとりがリアルな距離感とのお言葉、光栄です。
ちょっとしたことで崩れるかもしれない危ういバランスだけど、その状態が一番悦びを得られる、、そうですよね。だからこそ動けない、でもいつかきっと動いてしまう、、そんな繊細な心の動きを読みとっていただいて、うれしいです。
伝えてしまったら、はっきりさせてしまったら、今の関係が壊れてしまう。このままでいいっていう感情は少数派な性的指向に限らず、ごくふつうにあるものですよね。大切であればこそ臆病になる。ちょっと触れただけで、これだけで充分だと自分に云い聞かせる。でも、ずっとこのままだと苦しいはず。そのうちなにかのはずみで蒼多は、この楽園を自ら壊してしまうのだろうな、と思いました……。
そういう、彼らの行き着く先まで描かないところが、いつ壊れるかわからない危うさを感じさせたままの余韻となって、胸に残った感じがしました。
琳さん、ほんとになんでも書けてすごいなあ……。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
今の関係が壊れるのが怖い、だったら今のままで、、でも進みたい…そんな逡巡にみんな悩むんですよね。仰る通り、蒼多はいずれ楽園を自ら壊してしまうだろうと思います。でもそうすることで自らかけた呪縛を解いて、前へ進むことになればいいなと思います。
いつ壊れるかわからない危うさ、、それを表現できたらいいなと思っていましたので、うれしいです。
☆もいただいて、ありがとうございます!
久里 琳さま
こんにちは。
「小高い丘の上に建つ学校」とのこと、そのような立地の学校って意外と多い気がします。用地を確保しやすいからなのか、有事の避難場所としての利用を念頭になのか分かりませんが。坂を下って下校することが「楽園から抜け出て下界に降りる」イメージにぴたりとあてはまりますね。
同性間であろうと異性間であろうと、相手に恋愛感情を持てないことはあるわけで、その観点から見ればふたつの関係性に差はないと思えるのです。「好きになれない」の気持ちに先立ち、「好きになるべき対象群にいない」という、実は根拠のない常識が蓋をしてしまうことだけが、悲しいですね。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
丘の上の学校、たしかに多いかもしれませんね。私の母校もそんな立地で、浮世離れした学校生活でした(^^) 民家のあるあたりまで来ると、娑婆に戻ってきた!という感じがしたものです。
同性間・異性間にかかわらず片思いはあるし、そのための希望も煩悶もあるのは一緒ですね。ただ、同性を恋愛対象にできないのが「根拠がない」かというと、やはり無理な人は絶対に無理なのだと思います。同性しか愛せない人が「異性は絶対無理」と思うのと同様に。
そんな不可能な恋に身を焦がすのが切ないな、と。