応援コメント

3-3 談話」への応援コメント

  • 久里 琳さま

    こんにちは。

    第三話を読んでいると、なんだかとても苦しくなって、なかなか最終話を読む勇気が出ませんでした。読んでみれば、辛いのは最終話よりそこに至るまででの経緯であって、それはまるで、現実をなぞっているような気もしたのでした。

    今の自分にとって目を向けたくない話題ですが、目を向け、意識していなければならない問題でもあります。このような形で向かい合わせてくださったこと、ありがとうございます。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    苦しくなって、なかなか最終話に進めない、、、それだけ物語に没入していただいたということで、作者としてはうれしいです。
    ふつうに考えれば身勝手ではた迷惑な男の話で、その受けとめもまちがっていないと思いますが、それだけで片づけてはいけない話だとも思います。
    そういうお話に真摯に向き合ってくださるのが、佐藤さんらしさだなと思いました。

  • 凄い…!本当に久里さんが事件記者になったような、真に迫る圧巻の筆力でした!(私もこういうの書けるようになりたいです。新聞読み込まないと無理か…)
    原因は障碍なのか、人間関係なのか、家族なのか。幸なのか不幸なのか。一概に断じることができないリアリティを感じました。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    事件記者になったような…とのお言葉、うれしいです。実は新聞記事をいくつか読んで、その文体に寄せてみました。
    一概に断じることができない、と感じていただけたのであれば、お伝えしたいことを読みとっていただいたのかな、と思いました。単純化できないのが現実なんですよね。

  • 生きることの難しさと、
    幸せとは何か? を問いかける話だったと思います。
    奥が深くて、うまく短い言葉にまとめられないのですが、
    素晴らしかったです。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    みんなそれぞれなりに抱えている、生きる難しさのひとつの形を提示できたのであれば、良かったと思います。そのなかでも幸せ目指して生きているんですよね。
    奥が深く素晴らしいとのお言葉、うれしいです。

  • 事件の外枠だく見ているとどうしようもない男の残念な一生、という事になりますが、母親からは障害を抱えつつも懸命に「普通」に生きようとした姿が見えるんでしょうね。
    こんな人生も大切に描いていける事が、文学の力だと思います。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    外から見てるとダメな男のぱっとしない人生というのが正直なとこですよね。それでも身近な、特に母親から見るとがんばって生きている子になるのだろう、と。
    仰る通り、こんな男、こんな人生も描くのが文章の力なのだと思います。

  • 母親にとって一番の苦しみは子供に先立たれることですね。
    ああ、母親の願いを知ったあと、年譜を思い出すと胸が痛くなります。
    もちろん、久里様のフィクションですが、本当にあったように感じました。
    これから障碍が社会問題になっていく気がします。
    そして、私の小学校の同級生男子と重なって涙を禁じえませんでした。
    (衝動的に放火ではなく……首に手をかけて殺めてしまいました)
    彼の生い立ちが重なるのです。

    『ユダ』と『福音書』このもやっとした組み合わせが、三話で腑に落ちました。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    子供に先立たれるのは、いくつになっても耐え難い苦しみだと思います。身近な現実のように胸を痛めていただいたんですね。
    実際にこんな事件・こんな家族がいても不思議じゃないというつもりで書きましたが、、、本当にお知り合いがいらしたんですね。生い立ちが重なるとのこと、どんな方だったかは存じませんが、私も他人事とは思えません。
    「福音書」という訳語に私は惹かれます。悩める者たちに差し伸べられた「福音」。なぜユダなのか、、ひとことでは説明できませんが、腑に落ちたと仰っていただいて、ほっとしました。

  • 裁判にかけられる「被告」とお母さんにとっての「あの子」には大きな隔たりがあるように感じました。
    この時にはまだ息子が先立つとは知らなかったですね。そちらの方がお母さんにはつらいことだったのではないでしょうか。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    モブと呼ばれる人も、クズのように思われる人でも、誰かにとってはかけがえのない人かもしれないんですよね。見る人によって善悪が入れ替わったり。
    このインタビューの約1年後に息子は先立つわけですが、仰る通り、このときにはそんなつらい未来が待っているとお母さんは知りませんでした。運命は人間の情にはお構いなしですね。。

  • 淡々と書かれた記事だからこそ、この家族の人間模様に想像が膨らみますね。
    大輔さん、何かの歯車が狂ったとかじゃなくて、ずっと生きづらい人生だったんだろうなと思います。放火事件を起こしたから悪いところばかりがピックアップされていますが、お母さんの話の通り、良いところだってあったはず。
    愛とは、情とは、幸せとは……いろいろ考えさせられるお話でした。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    仰る通り、大輔は生きづらさをずっと抱えていたんだと思います。それでも必死に人生にしがみついていたのが、すこしずつはがれていって、、最後に事件を起こしてしまったらそれまでの努力はなかったことにされてしまうというのも、厳しいですが現実なのだと思います。
    淡々と書かれた文章の力というのはありますよね。そこからいろいろ考えていただいて、うれしいです。