応援コメント

1-4」への応援コメント

  • 内省と諦め、この世の理不尽もまさにこの世代で色濃く感じますね。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    この世の理不尽に最も敏感になる年頃ですよね。内省を深くし、諦めへ傾いていかざるを得ない、、、彼らに幸あれかしと思います。

  • 久里 琳さま

    こんにちは。

    「たぶんひとつにはここにいるやつみんな例外なくKを愛した仲間たちなんだってことが、ぼくらの若い自然治癒力を俄然活性化させたんだと思う」

    これは残されたものが生きるための必須の力であると同時に、畏怖すべき力でもあるとも感じます。集団になったからこそ発動した生々しい力。それぞれが一人でKの死に向き合っていたら、ここまで急速に治癒されることはなかったでしょう。

    Hの憤りに安易な共感はできないけれど、全員が同じ方向を向いてしまう結果にならなかったということで、Hにありがとうと言いたくなります。

    「Kの死」と繰り返すたびに『こころ』の葛藤を意識させられます。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    集団の中にいるからこそ効いてくる力というのはありますね。畏怖という言葉で表されることに、その特質が表れていると思いました。
    その強い力を以てしてもHは癒やされませんでした。彼は他の友人たちより身近にいたからこそKの自死に責任を感じて、巨大な力で癒やされることを拒んでいたような気もします。
    そういえば下宿で自殺したのもKでしたね。カフカの蟻地獄に落ちていくような主人公もKでした。小説世界のKにはなにか呪いがかかっているのかも。。

  • なんだかやるせない余韻が残ります。独りの人間の存在はこうやっていつの間にか忘れられ、なかったことになって、近い人間の中にだけしこりのように残るのでしょう。この語り手も社会に呑まれていくのかな、と思いました。でも自殺だけは選ばないような気がしました。

    作者からの返信

    お越しいただき、ありがとうございます!
    「去る者は日々に疎し」となるのは人の宿命ですが、そうやって死者は忘却に呑まれ生者は社会の渦に呑まれていくのが本当にやるせないですね。
    仰る通り、この主人公が自殺を選ぶことはないと私も思います。彼が生き続ける限り、彼のなかのしこりとしてKも残るだろうことがせめてもの救いですね。

  • やっぱり丸めこまれちゃいますよね……。
    大人の社会の苦みを感じますよね。
    体育会系の部活は、大人社会の理不尽さを耐える人間を作る装置にも感じます。日本社会の闇を感じますね。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    大人の社会の苦み、その表現がぴったり来ますね。
    体育会での生活は比較的そういったものへの耐性を高めますが、なまじ耐性があったからこその悲劇だったのかもしれません。
    また、体育会はある意味同質なものの集まりなので、繊細な心が摩耗することなく保持されていたのかなとも想像してしまいますね。

  • Kのことをうやむやに済ませてしまった大人社会に、これから入っていくわけですね。
    楽しかった学生時代との対比がすごくくっきりと現れています。
    社会に出ることに不安はあるでしょうけど、この日、みんなそれぞれが何か大きなものを学んで一歩大人に近づいた気がしてなりません。それは決して悪いことではないのだと、信じたいものですね。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    学生時代が輝いていたからこそ社会での理不尽を乗り越えられるという面もあれば、逆にギャップに耐えられないということもあるかもしれませんね。
    たしかにこの日の経験が彼らを大人に近づけたような気がします。挫折感や怒りさえも糧にして、たくましく生きてほしいですね。

  • 『二十歳の原点』を18歳の時に読んでいたハナスです。こんにちは。
    まさか、あいつがっていう人が自死する時、周りは衝撃的ですね。
    しかも友達だったら色んな感情が渦巻く。
    丸めこまれたという表現がリアルです。理不尽な現実を突きつけられた中で
    どう展開していくのか気になります。
    さらに気になるのはタイトルです。
    一番福音に遠いユダの名前が!更新お待ちしてます♪

    作者からの返信

    お越しいただき、ありがとうございます! ☆もいただいて、ありがとうございました!
    『二十歳の原点』は、二十歳を迎える準備の段階で読むのがいいのかもしれませんね。けっして自死の心準備ではなく。
    友達が自死したときの衝撃は言いようがないですね。無力感にしばらく苛まれます。現実の壁に丸めこまれつづけるのが人生なのかも、、とまたネガティブになったりして。。
    5人目の福音書記者がもしユダだったら、、なにを伝えてくれるのか、聞いてみたい気がしますね。この短編集でなにを伝えられるかはまだわかりませんが、、続きもお楽しみくださいませ!

  • もやもやを抱えたまま日常が戻る、そんな未来が思い浮かびました。理不尽ですが、現実ってそういうものですよね。
    体育会系だったこともKが思い詰めてしまった一因かなと思いましたが、一方でFみたいにあっけらかんとした人もいる。人って色々ですね。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    もやもやを抱えたまま生きていく、それも現実ですよね。世界の理不尽に怒りながらも、そんなものとともに生きていく準備ができたのかもしれません。
    体育会系でまっしぐらに過ごした者だからこその脆さもあるような気がしますね。純粋培養されてしまったみたいな。一方でしなやかな強さを身につける者もいる。ほんとに色々ですね。

  • 自分ごとのように読むことができました。
    あの時こうしていれば、でもそうしていてもこうなったのかな。
    そんな感情でいっぱいになりました。
    レクイエムに相応しいですね。

    作者からの返信

    お越しいただき、ありがとうございます!
    自分ごとのように読まれたとのお言葉、そんな風に入り込んでいただいて、うれしいです。
    取り返しのつかない結果を前にすると、どうしても後悔や自責の念を抱えてしまいますよね。
    ☆もいただいて、ありがとうございました!

  • 自死というものはいつだって理不尽で、不条理で、不合理なものです。
    私も彼女に自殺された女性(!)の話を書きましたが、ストーリーのスタート地点が違うのもあってかこういったやるせなさまで描き切ることはできなかった。無念です。

    その点、久里さんは絶妙な表現に加え、HやFを巧みに使って導き出された空疎感が胸にきます。

    これからも日本の自殺者が劇的に減ることはないでしょう。

    第1話完結おめでとうございます!

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    自死が周囲へもたらす衝撃は甚大ですよね。その直後だけでなく、先々までじくじくと痛みが続きます。まして恋人だったらどれだけショックかと。。そこから導かれるドラマは一様ではないと思いますが、やるせなさ、空疎感が響いていただけたのであればうれしいです。
    ☆もいただいて、ありがとうございました!

  • 読みながら、なんとなく森見登美彦氏の初期の作品(太陽の塔とか)を思い出しました。
    でもこちらの方が、ずっと純真というか、空気が澄んでいる感じがします。
    Kの死を受けて、「ぼく」の心が、どんな風に漂っていくのか。追いかけたいと思いました。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    純真で空気が澄んでいる感じ、とのお言葉、うれしいです。主人公はまだ傷を持て余していますが、変容しつつも立ち直るのだろうと思います。
    森見登美彦氏の小説は実はまだ読んだことがなかったのですが、読んでみたいと思います!

  • うまく言語化できないんですが、じわじわと染み込んでくる無力感を、受け入れるしかない諦観……のようなものを感じました。
    Kが自殺したことに怒りを覚えるわけでもなく、「世の中そういうものだ」というような。そういう不条理感がすごくリアルです。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    世界が自分の思う通りにならないことを、頭ではもちろんわかっていたけれど初めて取り返しのつかない形で突きつけられたような、その現実の前では無力感を感じないではいられないような。。「諦観」といっても悟りきったわけではなくただただ呑みこむしかないなかで折り合いをつけていく、、そんなところにリアルを感じていただけたのであれば、うれしいです。
    ☆もいただいて、ありがとうございました!