恋人

 恋人という存在は一体なんだろう。

 家族でも友人でもない、恋人という関係。


 結婚をしたら家族になる。

 家族とは生命共同体であり、苦楽を共にする関係。

 友人は人によっては永遠に、理由なく、傍にいることが出来る関係。


 では、恋人は?


 お互いの好意だけで繋がっている関係。

 だからこそ、恋人とは家族より、友人より、とても不安定で不確かで繊細な関係であると思っている。


 友人ならば許せることも恋人なら別れる原因になる。

 些細なことでも気を遣うべきだ。

 それはストレスになるほど気をつかえ、という意味では無い。

 そうまでして一緒にいる理由は無い。


 そうではなく、本当に大切な人ならば、些細なことでも思いやりを持つべきである、ということである。


 言葉遣い。

 また行動。


 どんなに言葉がよくたって、話が上手くたって、行動が伴っていない人と付き合うべきでは無い。


 けれど、お互いが本当に思いあっていて大切な存在ならば、どんなに忙しくて疲れていても少しの思いやりを忘れてはいけない。


 もし、疲れている時に思いやりをの心の余裕をもてないのなら会うべきでは無い。話をするべきでは無い。


 そしてそれでも会って、話をして、少し相手を雑に扱ってしまったり、言葉がぶっきらぼうに、雑になってしまった時はすぐ後にでも、次の日でも、気付いた時に謝ること。


 そうでなければ、恋人とはお互いの好意でしか繋がっていないのだから。

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