双星の絆：双子姉妹のファンタジークエスト（一般書架）

第19話 真実の探求

　調査を進める中で、リナとミナは黒魔術師が古代の禁断の力を探求していることを突き止めた。

　エルヴィナの図書館で、忘れ去られた書棚の奥から、一冊の古ぼけた書物を見つけ出した。

「これを見て、ミナ。禁じられた魔法について書かれているわ」

　とリナが興奮気味に言いながら、ミナにその書物を手渡した。

　リナの目は発見の喜びで輝いていた。

　ミナが書物を開き、真剣な表情でその内容を読み始める。

「なんてこと…、この魔法は非常に危険な力を秘めている。黒魔術師がこれを手に入れたら…」

　と、ミナの声は心配と恐れに満ちていた。

　二人は書物に記された古代の禁断の力について、詳細に調べ上げた。

「この魔法を使えば、時間や空間さえも操れると書かれているわ。こんな力が悪用されたら、計り知れない災いが起こる」

　とリナが深刻な顔でミナに説明した。

　ミナはページをめくりながら、

「でも、ここにはその力を封印する方法も記されているわ。これが私たちにとっての希望ね」

　と、一筋の光を見つけたように言った。

　そんな彼女の目には決意が宿っていた。

　リナがミナに向かって、

「それを見つけ出したあなたはすごいわ、ミナ。この情報をもとに、私たちなら黒魔術師の計画を阻止できる」

　と感謝の気持ちを表した。

　ミナはリナに微笑みかけ、

「リナがいてくれるから、私も頑張れるのよ。二人でこの危機を乗り越えましょう」

　と言い、二人の絆がさらに強まったのだった。

　その夜、リナとミナは禁断の力を封印する方法について、さらに深く研究を重ねていく。

　図書館の静寂の中、二人だけの時間が流れていった。

「ミナ、この戦いは簡単ではないわ。でも、私たちなら絶対にできる」

　とリナが言い、ミナは

「そうね、リナ。私たちはエルヴィナを守るためなら、どんな困難にも立ち向かえる」

　と力強く答えた。

　二人は、黒魔術師が探求する古代の禁断の力の謎を解き明かし、エルヴィナを守るための闘いに備えた。

　真実の探求は、リナとミナにとって新たな試練の始まりを告げていた。