土方歳三の１９９日

第40話 附録5 游軍隊とは

ほとんど知られていない「游軍隊」。

箱館在住の武士・役人・神官・医師・農民・職人・商人などで構成された組織。

はじめ５０人程度の組織だったが１５０人程度までの組織になった。

榎本武揚軍に不満を持つ箱館市民の代表的存在と言える。

初代隊長は村山次郎だったが藤井民部というものに変わった。

游軍隊は今で言うところの{ゲリラ活動」を主に活動していた。

榎本軍の中に入り込み情報収集をしたり、弁天岬砲台に設置していた七代の大砲中

六台を破壊した。

また、新政府軍が箱館山山頂に登った際は道案内。役を務めた。

榎本軍降伏後は箱館市中の警備及び榎本軍残兵の探索・捕縛にあたった。

明治二年五月二十日解散となる。

因みに松前藩にも游軍隊はあるが別物である。