第3話 え?本人バレした?…まあ、うん…がんば!👍

※ここからは男側のセリフを『俺』、わびのさび側のセリフを『さび』と表現します。

入れ替わり自体は解除されてないため、見た目はこのままです、ややこしいね


わびのさび…?

え?あの?俺が推してるあのわびのさび?

いやでもんな馬鹿な、名前が同じだけの別人だr


〜清楚で純愛系新人Vtuberです!見つけてくれてありがとう💗〜


…本物じゃん、まごうことなき本物じゃん。

俺が推してるVtuberのチャンネルそのままですやん。


俺「……………」


さび「あ、あの…見つかりましたか…?」


まさかの入った体がたまたま推しの体だったことに絶句してるとそんなことを気づいていないであろう鴨沢さん…いや、わびのさびが話しかけてきた。


俺「あ、み、見つかりました」


声の震えがバレないように極めて平静を装いながら答え、さびさんがそれに安心したように


さび「あ、よかった…配信時間を設定してもらって開始時間が…」


と、さびさんからの指示を受けながら俺の頭には


俺さびさんのフリして配信しなきゃいけねえのか?


といった考えしか浮かんでなかった。


さび「あ、私も配信見ながらだったら色々できることもあると思うので大草さんのチャンネルを教え「いえ、実は自分YouTubeを見たことがなくてチャンネルを持ってないんですよ。誠に申し訳ない(早口)」て…」


さび「そ、そうですか、無理言ってごめんなさい…」


いやごめーーーーーん!!!!

でもバレるわけにはいかないやん!

実はあなたの身体の中にいるのあなたのファンですとか言えないやん!

チャンネルあるよ!めちゃくちゃあるけど俺さびさん以外登録してないしなんならメンバーシップだいちゅきプランに入っちゃってるもん!

恥ずいやん!知られてるってわかってても恥ずいやん!


俺「あー、えっと、さびさんってサブ垢とかってありますか、ね…」


さびさんに自分がリスナーだとバレないように平然に、冷静に、聞いてみると


さび「あっ、そっか。サブ垢で入ればいいのか、ありがとうございます」


思い出したようにサブ垢の存在に気づきさびさんはお礼を言いながら


さび「えっと…大草さんのパソコンのパスワードってなんで、すか…?」


俺「あーえっと、パスワードは…」


俺のパソコンでログインしなければいけない手前パソコンのパスワードを教えた。

ログインできたようで一安心かと思ったが俺は数秒で思い出した。


あ、そういや俺確かさびさんの自作ホーム画面作って…


俺「ちょ、ちょっと待って!」


呼びかけた時にはもう時すでに遅し、おすし


さび「あ、開けまs…あぇ?」


さび「え…え?リ、リスナーさん…だったんで…すか…?」


はい終わったー、バレたー。

騙そうとしたのにね、俺ったら馬鹿ちんなんだから。


さび「それにこれ…メンバーシップのだいちゅきプランの壁紙だし…」


フッ…笑えよお前ら。

推しに全部バレたぜおい、配信であんだけイジってたのにね、もう恥ずかしくて声聞けねえよ。


さび/俺「「……………」」


何この空気、すっごいまずい。

例えるなら世界で一番まずい食べ物らしいハカールとかいうものくらいまずい。


さび「えっと…じゃ、じゃあコラボ相手は〇〇さんだから…おねが、いしますね…」


俺「アッ、ウッス…」


とりあえずは…コラボ配信済ませますか…

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口は災いの元とは言うけども… 名無しの権兵衛 @GeGerou

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