魔王を倒してと頼まれ転生したけどそもそも魔族に転生したし、チートもないので神を倒す旅に出ます。
カイドウ
第1話
俺 田中彼方は今まで平凡だけれども幸せな人生を送っていた。家族にも愛され友達も多く決してつまらない人生じゃなかった。
なのに、俺の前で喋っているコイツはその幸せを唐突に奪いやがった。
「田中彼方よ!貴様は我の手違いによって死んでしまった!だがそのつまらない人生を終わらせるだけでなく異世界に転生してやるのだ。我に土下座しても足りないのではないか?」
「テメェ何言ってんだ?つまらない人生?
親が与えてくれた人生をテメェが判断してんじゃねえよ‼︎」
「フン!我は神だぞ。今すぐその口を閉じれば許してやろう」
「神?ッハ!よくもまぁお前みたいな奴が神になれたな?地球が可哀想だ!神だったら今すぐ俺を元の世界に戻せ‼︎神ならできるんだろう?」
「出来るわけがないだろう?お前の人生が記されている紙を燃やしてしまっんだ」
「この下種が……」
「だから異世界に転生させてやると言ってるんだ。魔物や魔王がいて、スキルやダンジョンもある世界だ!チートも与えてやろう。そうだな…魔王を倒したら死んだ時間に地球に戻るのはどうだ?それなら文句もないだろう!」
「…なら「魔力無限」と魔法の才能と身体能力を大幅に上げてくれ。後は剣の才能もだ、後は、他人のスキルを奪うスキルはないか?」
「『強奪』のことか。スキルはあるが一回限りしか使えないぞ」
「それでいい」
「フン!わかった。(ッハ!こんな奴にチートをあげるわけなかろう。まぁ今の我は機嫌がいい。『強奪』ぐらいはくれてやろう)」
「くれてやったぞ!確認しろ。ステータスオープンと喚けばいいんだ」
「何が喚くだ……ステータスオープン」
フォン!
名前 田中彼方
レベル1
スキル
『強奪』
称号 なし
あのクソ野郎が素直にくれるとはな。
なんか怪しいな。
「もういいだろう。とっとと転生させるぞ」
「ああ、お前の顔なんざ二度とみたくない」
「フン!それはこっちのセリフだ」
魔法陣にのる。
さて、じゃあ転生したらひたすら強くなろう。魔力と身体能力を上げれば勝てるだろう。
転生する。
「ああ、言い忘れてたがな?『強奪』以外はチートは無しだ!あっはっはっは‼︎どうだ?
今すぐ土下座すればスキルの一つはつけてや」
「だろうな。だから強奪を選んだんだよ‼︎」
なぜ俺が『強奪』を選んだか。それはこのクソ野郎からスキルを奪えばいいと思ったからだ。
さあ、覚悟しやがれ‼︎
魔王を倒してと頼まれ転生したけどそもそも魔族に転生したし、チートもないので神を倒す旅に出ます。 カイドウ @nakkunjojo
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