教える(勉強編)相手視点
ある日の昼休み。
私が勉強でわからない所があり困っていた時、突然声を掛けられた。
「……ねぇ」
その声を聞いて私は綺麗な声だなぁと思いつつ、誰かを確認するために顔を上げてみる。
するとそこにいたのは華雅さんだった。
「え!?か、華雅さん!?わ、私に何か御用でしょうか!?」
突然学校で関わりの無かった、周りから高嶺の花と言われている……っていうか私もそう思っている相手、華雅美咲さんに声を掛けられたため私は少し言葉に詰まってしまう。
そりゃ誰だってこうなるでしょ!?いきなり顔面国宝の称号を持った人に話しかけられたんだよ!?実質女神みたいな人に声を掛けられたらこうなってしまうのは当然!
そんなアホなことを考えていると華雅さんがこちらに話しかけてくる。
「……勉強、わからない所あるの?」
「は、はい!4時間目の授業で習ったここがわからなくて……」
また少し言葉に詰まってしまったが聞かれたことに返答する。
こんなことを聞いてどうするんだろう?
私が疑問に思っていると次の瞬間、華雅さんがとんでもないことを口にする。
「……なら私が教えようか?」
私はその言葉を一瞬理解することが出来なかった。
華雅さんが……私に勉強を……教える?
そしてその言葉の意味を理解した瞬間私はすぐさま言葉を返す。
「え!?華雅さんが!?いやいや、大丈夫です!そんな華雅さんのお手を煩わせるわけには……」
華雅さんの貴重な時間を私なんかのために使っていただくなんて普通に考えてありえない……。
そう思っていたのだが華雅さんは拒否しても遠慮しなくていいといって強引に私に勉強を教えようとする。
そして最終的には
「……それに教えることによって私自身、勉強の復習になるし」
この言葉を聞いて了承してしまった。
でもこれは私悪くないと思うんだ。
だってあの華雅さんに勉強教えてもらうことができるんだよ!?
そりゃ勉強教えてもらいたいに決まってるじゃん!
それに華雅さんも復習になるって言ってるし。
私は華雅さんに勉強を教えてもらう、華雅さんは私に勉強教えることによって復習になる。
そんなwin-winの関係なんだから気にしなくてもいいよね!
嘘です、気にしないなんて無理です……。
───────────────────────────
少しでも面白いと思って感じたらぜひフォローと☆☆☆を付けてください!
作者のモチベーションになって投稿頻度が早くなります!
あとたまに応援コメントもしてくれると嬉しいです!
誤字脱字に関してもビシバシ指摘していただけると作者的には嬉しいです。
高嶺の花の華雅さん。クールに見えるが実はただのコミュ障 ハゲダチ @daiaqua
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。高嶺の花の華雅さん。クールに見えるが実はただのコミュ障の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます